【ヤリスのライバル】フォード・フィエスタ 改良型発表 新仕様「アクティブ」追加
公開 : 2021.09.17 18:25
コネクティング機能が充実
12.3インチTFTデジタルメーターは、カスタマイズ可能な表示モードを備え、選択した走行モードに応じたテーマが設定されている。
8.0インチのセンタータッチスクリーンには、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに加え、ライブの交通情報や各地の注意情報など、数々のコネクティビティ機能が搭載されている。
専用アプリのフォード・パスを使うと、一部モデルでリモート・アンロックやリモート・スタートが可能で、スマートフォンから燃料残量、各種警告の状態、タイヤの空気圧、オイル残量などのデータにアクセスできる。
また、誤発進抑制機能、アクティブ・パーク・アシスト、クロストラフィック・アラート、レーン・キープ・アシスト、ストップ&ゴー機能付きアダプティブ・クルーズ・コントロールなど、一連の先進運転支援機能も搭載されている。
さらなる仕様の詳細については、追って発表される予定だ。
デザインの絶妙なバランス取り
英AUTOCAR編集部は、欧州フォードのデザイン責任者であるムラト・グエラーへインタビューを行った。
――顧客やメディアからのフィードバックは、今回のモデルチェンジにどのように反映されましたか?
「このフィエスタを発売して間もない頃、『B299(先代フィエスタ)はもう少し個性的でエッジが効いていた。新型車は造形的には非常に優れているが、特にボンネット部分が少しソフトになった』という声がありました」
「デザイナーは常に物事の進展を把握していますから、発売から3年後には、より個性的なクルマにする機会が見えてきました」
――フィエスタの構造は、今回のスタイリング変更にどのような影響を与えたのでしょうか?
「いつも難しいと感じるのがSTですね。というのも、エンジンはインタークーラーのために大量の空気を必要とするからです。そのため、STライン(外観のみをスポーティに仕上げたもの)をデザインする際には、その点を考慮しなければなりません」
「STラインのお客様は、STの外観はともかくビッグパワーは求めていないので、調和のとれたデザインにしなければなりません」
――このような売れ筋のクルマを、ファンを遠ざけずにアップデートするにはどうすればよいのでしょうか?
「デザイナーとして常に絶妙なバランスをとる必要があります。デザイナーとしての直感があり、それに従わなければなりません」
「作業の最中には、『これは変更が多すぎる、これは少なすぎる』など、さまざまな意見が出てくるものですが、時には自分のビジョンを持ち、それを推し進めることも必要でしょう」
「今回行った変更は、フィエスタのフィーリングを維持していると感じています。Bサイズ(Bセグメント)のハッチバックでありながら、ダイナミックな資質を備えているように見えるでしょう。それがフィエスタにとって重要なポイントです」