【ホンダ・シビックは高い?】300万円台でも「ターゲットは若者」を貫くワケ

公開 : 2021.09.19 05:45  更新 : 2021.10.09 23:38

シビックこそブランドを牽引する存在

「そんなジェネレーションZは、今が導入期です。今は20代でも、3年後、5年後は30代に入ります」

「また、10代だった人は20代になります。わたし達は、そうしたジェネレーションZの成長する3~5年後も見据えています」

ホンダ・シビック
ホンダ・シビック    鈴木ケンイチ

クルマの購入層という目線からいえば、ジェネレーションZは、新しく購入者になったばかりの層。つまり、導入期であり、この先が本格期になる。

そして若いということは、これから所得が伸びてゆくことでもある。今は高く感じても、3~5年もすれば手ごろに感じる可能性も大きい。

うまくジェネレーションZに認められれば、新型シビックは、この先は、さらに売れ行きが伸びる可能性があるのだ。これは日本だけでなく北米も同様だ。

ジェネレーションZの購買力が高まればシビックはさらに伸びる可能性がある。

うまくいけば、日本におけるシビックの見方もわかるかもしれないのだ。

ちなみに、先代モデルは4年弱の販売で、約3万5000台の販売であった。正直、昭和のシビックの隆興を知る人間としては、悲しい数字である。

「シビックは、8代目と9代目が日本で販売されず、存在感が落ちてしまったかもしれません。しかし、シビックこそは、ホンダブランドを牽引する存在。それが存在しないわけにはいきません」

「そういう意味で、10代目があったからこそ、今の11代目があると考えています」と佐藤氏。

若々しくて元気いっぱいというシビックのイメージは、たしかに昭和のファンが抱いていたホンダのイメージそのものであった。

新世代のシビックによって、現在のホンダがさらに若々しく元気なイメージに変化することに期待したい。

記事に関わった人々

  • 鈴木ケンイチ

    Kenichi Suzuki

    1966年生まれ。中学時代は自転車、学生時代はオートバイにのめり込み、アルバイトはバイク便。一般誌/音楽誌でライターになった後も、やはり乗り物好きの本性は変わらず、気づけば自動車関連の仕事が中心に。30代はサーキット走行にのめり込み、ワンメイクレースにも参戦。愛車はマツダ・ロードスター。今の趣味はロードバイクと楽器演奏(ベース)。

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