【コンバチには手を出すな?】乗らなくてもいいコンバーチブル 16選 オープン=かっこいいは誤り
公開 : 2021.09.23 06:05 更新 : 2021.09.23 07:48
クライスラーPTクルーザー
オープンカーといえば、ちょっとした華やかさや生きる喜びを感じさせてくれるもの。しかし、クライスラーPTクルーザーは、まるで人生を諦めたかのように見えた。
2ドアのドロップトップ仕様は、ハッチバックの兄弟車よりドラマチックに欠けており、ルーフを下げるとボディラインよりも上に突き出てしまうため、猫背のようなスタイリングになってしまうのだ。
しかし、PTクルーザー・コンバーチブルは、手頃なカブリオレが少なかった当時、4人分のキャビンスペースをきちんと確保していた貴重なクルマだった。ルーフは電動式で20秒ほどで開閉でき、閉じた状態では遮音性が高いのが特徴だ。
クライスラー・セブリング・カブリオレ
クライスラーは、1996年から米国でセブリング・カブリオレを販売していたが、欧州導入には少し時間がかかった。しかし、導入されてからは特に見向きもされなかった。
アウディ、BMW、メルセデスなどの高級4シーター・オープンが飽和状態にある市場では、無関心の嵐が吹き荒れた。これによりセブリングは、ビーチサンダルを脱ぐこともなく、数えるほどしか売れない運命となった。
後に登場した折りたたみ式メタルルーフの3代目セブリング・カブリオレも、クライスラーを救うことはできなかった。今買うメリットは、非常に手頃な価格で、4人乗りで、あなたが何のクルマに乗っているのか誰にもわからないことだ。
シトロエンC3プルリエル
シトロエンは、C3プルリエルを「5つのクルマが1つになったオールシーズンカー」と謳っていたが、それがフランス人だけが知っている謎の第5の季節があるということなのかどうかはわからない。
フランス語で「複数」という意味を持つプルリエルは、ハッチバック、パノラミックサンルーフ、スパイダー、カブリオレ、さらにはピックアップにまで変形させることができる。1台5役。恐るべし。
ボディが変形するからと言って、決して便利なわけではない。というのも、別のスタイルに変えるには、足場職人でも敬遠するような作業が必要になるからだ。また、ルーフを外した場合、車内に収納する場所がないため、どこに置いておくかという問題もあった。
これらを我慢したとしても、今回の特集の(裏)テーマである「雨漏り」の問題がある。
フィアット・プント・コンバーチブル
フィアット・プント・コンバーチブルは、カブリオレの中でも「他人がどう思おうと気にしません」カテゴリーにしっかりと入っている。
調和のとれていないスタイリング、巨大なルーフ、限られた後部座席スペース、小さなトランクを嘲笑する人もいるかもしれないが、乗っている本人はドライブを楽しむことで精一杯だろう。
1990年代に作られたハッチバックベースのドロップトップ車の多くがそうであったように、プントもボディの剛性不足に悩まされているが、それでも賑やかなドライブを楽しむことができる。
搭載された1.2Lと1.6Lのエンジンは、楽しむために必要なだけのパワーを持っており、3層構造のルーフは遮音性に優れている。