【コンバチには手を出すな?】乗らなくてもいいコンバーチブル 16選 オープン=かっこいいは誤り
公開 : 2021.09.23 06:05 更新 : 2021.09.23 07:48
フォード・フォーカスCC
フォード・フォーカスCCの部品の多くはボルボC70と共有されていたが、フォードは同車ほどの賞賛を受けていない。これは、フォードの地味なルックスのせいもあるが、発売時のシーリングの具合が悪かったことが大きく影響している。噂が広まって買い手が離れていったのだ。
シーリングの問題は保証期間中に解決されており、フォーカスCCは同タイプのカブリオの中では運転しやすいクルマの1つとなっている。一番の問題は、はるかに安価で実用的なハッチバックのフォーカスに比べて、走りが良くないことだった。
日産ムラーノ・クロスカブリオレ
「世界初、唯一の全輪駆動クロスオーバー・コンバーチブル」。日産は2010年末に米国で発売したムラーノ・クロスカブリオレをこう紹介した。SUVの販売で好調な日産は、日差しの強い米国ではドロップトップでその魅力を広げることができると考えたのだ。
クロスカブリオレには、ガラス製のリアスクリーンと天窓を備えた電動ルーフが搭載されており、後席の乗員が閉塞感を感じることはなかった。しかし、ニッチすぎる存在であることに変わりはなく、2014年に廃止された。
ランドローバーは2015年にこのアイデアを復活させてレンジローバー・イヴォーク・コンバーチブルを作り、フォルクスワーゲンも最近Tロック・カブリオレをデビューさせた。が、批評家の意見はムラーノの時ほど優しくなかった。
ポンティアック・サンファイア
1995年に発売されたポンティアック・サンファイアは、手頃な価格のスポーティなオープンカーとして、非常にまっとうな試みだった。
初期の121psの2.2Lエンジンは刺激に欠けるが、152psの2.3Lを追加することで改善された。しかし、残念ながらコーナリング時のボディ・ロールが大きく、衝突安全試験ではあまり良い結果が得られなかった。
発売当初はそれを理由に購入を断念する人もいたが、ショールームで見栄えのする派手なカラーリングのキャビンは人々の印象に残った。
ルノー・ウインド
ルノー・スポーツのクリオをベースにしたコンバーチブルが登場するというニュースは、スポーツカーを買う人にとっては絶対に見逃せないものだった。そして、その期待を見事に外してしまったのが、ずんぐりとしたウインドだった。
そのネーミングはさておき、ウインドは1.2Lまたは1.6Lのエンジンと期待通りのシャシー性能で、確かによく走った。
わずかな時間で上下に反転するコンバーチブルトップも、目新しいものがあった。もしルノーがウインドの走りに見合ったルックスを与えてくれていたら……。