【コンバチには手を出すな?】乗らなくてもいいコンバーチブル 16選 オープン=かっこいいは誤り
公開 : 2021.09.23 06:05 更新 : 2021.09.23 07:48
ローバー100カブリオレ
ローバーは1990年、ハイドラガス・サスペンションとKシリーズ・エンジンを搭載してメトロを延命させた。カブリオレが登場したのは、この驚くべきアップデートから4年後のことだった。その後、メトロはローバー100となったが、ドロップトップのメトロを買う人はまだいなかった。
巨大なルーフがリアキャビンに覆いかぶさり、開けても閉じてもダイナミクスは何も変わらなかった。しかし、真の売上キラーは価格の高さであり、太陽を崇拝するメトロファンの中でも、カブリオレを選ぶ人は限られていたのである。
スズキX90
1990年代に大成功を収めたスズキ・ビターラと、小さなロードスター、カプチーノ。この2台を合体させたニューモデルがX90である。しかし、その成否は紙一重で、1995年から1998年にかけて販売されたX90は販売不振に終わった。
SUVとロードスターの良いところではなく、悪いところを組み合わせたようなモデルだが、ニッチなX90はそれなりにエキセントリックなファンを獲得している。トライアル競技の世界では、そのコンパクトなサイズ、頑丈なドライブトレイン、優れたグランドクリアランスにより、人気の高いマシンとなっている。
トヨタ・カムリ・ソラーラ
トヨタ・セリカのコンバーチブルは、ドロップトップの中では地味な存在だったが、世界ラリー選手権で優勝した経歴を持ち、本物のスポーツカーとしての資質を備えていた。しかし、米国でミドルクラスのオープンカーを担うことになったカムリ・ソラーラには、そのような遺伝子はなかった。
名前の通り、信頼性は高いものの、面白みのないカムリがベースとなっていた。2001年のフェイスリフトや2003年のニューモデルの登場も、購買意欲を掻き立てるものではなかった。
アウディ、BMW、フォード・マスタング、メルセデスのコンバーチブルが手に入る時代に、カムリはディナーパーティーでの両親の会話のようにスタイリッシュで魅力的な存在だった。
ヴォグゾール・キャバリエ
ヴォグゾールは、BMW 3シリーズ・コンバーチブルの売上奪取を狙って、1986年にキャバリエ・コンバーチブルを発売した。ドイツのコーチビルダー、Hammond and Thiede社が設計したこのモデルは、ルーフを折り畳むための大きなルーフボックスを備えていた。残念ながら、トランクはほとんどなかった。
ルーフを開けると、それなりにハンサムなソフトトップカーになったが、エンジンは116psの1.8Lのみで、パワフルな3シリーズには叶わなかった。最終的にキャバリエ・コンバーチブルは1265台しか販売されなかったため、今ではBMWよりもずっとレアな存在となっている。
有名人では、英国人コメディアンのハリー・エンフィールドが所有しており、彼の歌「Load Samoney」のビデオにも登場している。