【この金額は高い?安い?】ロータス・エミーラ 英国価格発表 新時代の到来

公開 : 2021.09.21 18:05  更新 : 2021.10.29 10:39

ロータス最後の純エンジン車、新型エミーラの英国価格が明らかに。日常の使い勝手を重視した2シーターです。

英国価格は約900万円から

執筆:Mark Tisshaw(マーク・ティショー)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ロータスが10年以上ぶりに発表した新型量産車のエミーラは、スーパーカーのようなルックスと高級感のあるインテリアを持ち、メルセデスAMGまたはトヨタ製のエンジンを搭載する、ミドシップの2シーター・スポーツクーペだ。

英国では、最も安いモデルで5万9995ポンド(約900万円)から販売される予定。来春から世界の主要市場で発売され、当初はエキシージエヴォーラに搭載されているトヨタ製のスーパーチャージャー付き3.5L V6を搭載したモデル、秋には2.0L 4気筒のAMGユニット搭載モデルが登場する。

ロータス・エミーラ
ロータス・エミーラ    ロータス

最初に販売されるのは、V6エンジンにMTまたはATを選択できる限定仕様車「ファースト・エディション」で、価格は7万5995ポンド(約1140万円)からとなっている。

ファースト・エディションは、ツートンカラーの20インチアルミホイール、ブランドロゴ入りのブレーキキャリパー、タイヤ空気圧監視システム、ブラックコのロワートリム、12ウェイ調整可能なシートなどを装備する。

6色のボディカラーと7色のインテリアカラーが用意され、プライバシーガラス、ブラック・アルカンターラのヘッドライナー、スポーツペダルなどがスポーティーな雰囲気を盛り上げる。

また、「ツアー」または「スポーツ」のサスペンション設定を選択できるドライバーズ・パックが装備されており、グッドイヤー・イーグルF1スーパースポーツまたはミシュラン・パイロット・スポーツ・カップ2のいずれかのタイヤを指定することができる。

トヨタ製V6とAMG製4気筒

ロータスにとってエミーラは、最後の純エンジン車となる。限定生産の電動ハイパーカーであるエヴァイヤに続き、吉利汽車の所有下にあるロータスの新時代の到来を予感させるものだ。吉利汽車は、新モデルだけでなく、新しい施設や製造プロセスにも資金を提供している。

プラットフォームは、ロータスの新しいスポーツカー・アーキテクチャーだ。1996年にエリーゼで初採用した押出成形と接着によるアルミニウム・シャシー技術を用いて開発されている。全長4412mm、全幅1895mm、全高1225mm、ホイールベース2575mmと、エヴォーラよりもわずかに大きいサイズとなっている。

ロータス・エミーラ
ロータス・エミーラ    ロータス

ホイールベースはエヴォーラと同じだが、トレッド幅が拡大され、20インチの大径ホイールが装着できるようになった。そのため、プロポーションはエヴォーラとは大きく異なっている。

英国で最初に納車が始まるのは、トヨタ製V6を搭載したハイスペックの特別仕様車「ローンチ・エディション」で、トランスミッションはマニュアルとオートマチックの2種類が用意されている。

AMGの親会社であるダイムラーに吉利が出資し、ロータスとAMGが新たに技術提携したことで実現したAMG製4気筒エンジンは、ロータス独自のチューニングが施された上でエミーラに積まれる。専用のエアインテークとエグゾースト、8速デュアルクラッチを採用している。

両モデルともにエンジンを横置きにして、後輪のみを駆動する。最高出力は360~400psで、最大トルクは43kg-mになるとのこと。0-100km/加速は4.5秒以下、最高速度は290km/h以上になると見られている。CO2排出量は180g/km以下を達成する。

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