【若者に響いている?】新型トヨタ・ランドクルーザー どんな層が購入?
公開 : 2021.09.23 05:45 更新 : 2021.10.13 12:12
納期の長期化が報道されている新型トヨタ・ランドクルーザー。どんな層が購入しているのか取材しました。
納期2年以上 人気のランクル
2021年8月に、およそ14年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたランドクルーザー。
かなり前から登場するうわさは出ていたため、多くのファンが今や遅しと待ちわびていた中での登場となった。
すでに発表前の事前受注の段階で相当数の注文が集中していたといわれる新型ランドクルーザーではあるが、現時点での納期は2年以上ともいわれており、トヨタのランドクルーザー公式ページにもその旨のお詫び文(名目上はご案内だが)が掲載されるという異例の事態となっている。
これは待望の新型モデルの登場という点と、この新型コロナウイルス感染症の影響で半導体などの部品供給が遅れていることによって工場の稼働が停止しているという点が相まって、需要と供給のバランスが大幅に崩れてしまったことも要因の1つといえるだろう。
また一部では当初から転売目的として購入を目論んでいる者も一定数いるようで、各販売店ともその対策にも頭を悩ませているという声も聞かれるほど、実際の現場は大わらわとなっているようだ。
では、そんな人気が集中している新型ランドクルーザーを注文しているユーザーとはどんな人が中心となっているのだろうか?
今回は首都圏にあるトヨタディーラー数件に話を聞くことができた。
大部分は先代からの乗り換え
「先代型をお乗りのお客さまの代替が大多数です」と話すのは、旧トヨタ店系列の販売店スタッフ。
現在、首都圏を中心にディーラーの再編が進み、「トヨタモビリティ」というほぼ全車種と取り扱うようになってきてはいるが、従来のランドクルーザー取り扱い店であったトヨタ店の顧客はやはり旧型からの乗り換え勢が大部分を占めているようだ。
最も安価なグレードでも510万円、最も高価なGRスポーツでは800万円となる新型ランドクルーザーではあるが、全盛期のクラウンのように(もともとクラウンもトヨタ店専売だった)「新型が出るということで無条件にお買い換えいただくお客さまもいらっしゃいました」とのこと。
ただし、新型ランドクルーザーは以前のクラウンのように明確な最上級グレードが設定されておらず、豪華版の「ZX」とスポーティな「GRスポーツ」の違いを説明しなければならなかった点はクラウンと異なるところだったと話してくれた。
また先代型では2015年8月に実施されたマイナーチェンジ以降は大きな変更がなされなかったこともあって、輸入SUVに移行してしまったユーザーも少なからず存在したそうだが、そういった元ユーザーが再びランドクルーザーを注文するケースもあったよう。
「新型のうわさを耳にして戻ってきてくれたことも嬉しかったですね」と感慨深げに話す姿も印象的だった。