【若者に響いている?】新型トヨタ・ランドクルーザー どんな層が購入?

公開 : 2021.09.23 05:45  更新 : 2021.10.13 12:12

意外? 若い層の関心高く

続いて話を聞いたのは、元ネッツ店だった販売店だ。ネッツ店といえば若いユーザーをターゲットにした販売チャンネルであり、ヴィッツアルテッツァといった人気車種を取り扱っていたことは記憶に新しいところだ。

そんな若い層を狙ったディーラーだっただけにランドクルーザーの動きは鈍いかと思いきや、意外にも若いユーザーからの関心も高いのだとか。

トヨタ・ランドクルーザー「GRスポーツ」
トヨタ・ランドクルーザー「GRスポーツ」    トヨタ

そもそもネッツ店が生まれたのは1998年のことであり、気づけば20年以上が経過している。当時20代だった若者も、年齢を重ねて家庭を持ち、家族が増え、生活環境が大きく変わったユーザーも少なくない。

そんな当時から付き合いのあるユーザーが、ヴォクシーヴェルファイアといったミニバンからの乗り換えでランドクルーザーに興味を示すケースが意外とあるのだそうだ。

「今は残価設定クレジットもありますし、そもそもランドクルーザーの残価率は非常に高いので、比較的若いお客さまでも買いやすい環境が整っているといえます」とは元ネッツ系列の販売スタッフ。

「ミニバンユーザーも子どもが大きくなってきてスライドドアの必要性をそれほど感じなくなり、そもそも3列目があってもほとんど使わなかったということもあって、エマージェンシー用の3列目シートがあるガソリンモデルを選ばれるお客さまが多くいらっしゃいます」

子どもが成長したことでライフスタイルが変わり、ミニバンまでは不要だけれど3列シートの使い勝手の良さも捨てがたい……と考えるユーザーには、ガソリンモデルの7人乗りはベストということらしい。

ベーシックなグレードであれば、ヴェルファイアの上級グレードと価格差もそこまでなく、乗り換えても金銭的負担が増えないという点も人気の理由なんだとか。

ベテランランドクルーザーユーザーから、若い層まで幅広くカバーする新型ランドクルーザー。この分だと納期の短縮はまだまだ先の話になりそうだ。

記事に関わった人々

  • 小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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