【秋の全国交通安全運動】スマホのカーナビ なぜ移動式オービス/ネズミ捕り通知? 精度/ソースは

公開 : 2021.09.24 05:45  更新 : 2021.10.20 17:32

「飲酒検問」は情報提供されないワケ

よくよく調べてみると、警察が交通取り締まり情報の拡散を狙っていることに気がついた。

例えば、兵庫県警察本部交通企画課は、毎日ツイッターやフェイスブックで、交通取り締まり情報を更新している。

取り締まり情報の拡散は交通事故の減少や交通の円滑の阻害要因の排除につながるとのこと。
取り締まり情報の拡散は交通事故の減少や交通の円滑の阻害要因の排除につながるとのこと。    シャッターストック

そのツイートには「この情報は交通事故防止のための公開」とも記されている。このほかニュース記事などで、警察が交通取り締まり情報をSNSで拡散することを望むコメントも散見された。

交通取り締まり情報を、カーナビアプリなどでドライバーに通知する機能は、警察としても歓迎されているものといえよう。

ちなみに、ナビタイムでは駐車違反取り締まり情報も提供している。これは違法駐車の減少、円滑な交通に効果がありそうだ。

一方、パソヤの担当者は「飲酒検問」に関係するキーワードはユーザーが投稿できないように制限しているという。

飲酒運転はうっかりの違反ではなく、明らかに故意によるものです。重大な事故に直結するため、ほかの違反とは区別しているとのことだった。

一連の調査、取材を終えると「移動式オービス/ネズミ捕りの通知は、取り締まり逃れを助長するのでは?」と思ったことを愚かに感じた。

「速度違反で捕まらないようにしよう」というネガティブ思考でも、交通事故を減らすことにつながれば、それも警察の望みだったのだ。

さて、秋の全国交通安全運動も始まった。気を引き締め直して、安全運転を心がけるとしよう。

記事に関わった人々

  • 宇野智

    Satoru Uno

    1974年生まれ。前職はSE兼営業で副業が物書き。自動車ウェブメディア編集長を経て、2021年2月からフリー。現在の基礎はカタログ少年時代、食事中はTVを見るより諸元表を見ていたことに始まる。陸海空の乗り物全般と猫とカメラとガジェットをこよなく愛する。取材/執筆/撮影/編集はもはやライフワークに。結果、キャパオーバーで自爆すること多数。

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