【絶対にやめて!】運転中の「危険」行為 20選 事故や違反につながるヒューマンエラー

公開 : 2021.09.26 06:05

疲れた状態での運転

AA(英国自動車協会)の2018年の調査では、英国のドライバーの8人に1人(13%)が居眠り運転をしたことがあると認めている。また、5分の2近く(37%)の人が、運転中に眠ってしまうのではないかと思うほど疲れていたことがあると答えている。

米国の研究者は、5時間しか寝ていない状態での運転は、飲酒運転と同じくらい危険であると結論づけている。「眠気に対する唯一の解毒剤は睡眠である」という指摘もある。

眠気は突然やってくる。自分の意思だけでなんとかなるものではない。
眠気は突然やってくる。自分の意思だけでなんとかなるものではない。

レッドブルを飲んでも「翼」は得られないし、ダブルエスプレッソを飲んでも同じだ。普段から目が覚めている時に運転するようにして、車線をはみ出したり、目蓋が重くなったりしてきたら、20分ほど仮眠を取るようにしよう。

シートベルトをしない

シートベルトをしないで運転するのは得策ではない。エアバッグが装備されている新型車でのシートベルト非装着は、なおさら危険だ。衝突すると、展開中のエアバッグに向かって突進することになる。これでは生存率が上がらない。

また、クルマの設計は、衝突時に乗員が一定の位置にいることを前提としている。もし、シートベルトで固定されていなかったら、すべてが台無しだ。1997年8月にダイアナ妃と他2人が亡くなった事故からも、シートベルト着用の重要性が伺える。

前席はまだしも、後部座席のシートベルト装着率は高いとは言えない。
前席はまだしも、後部座席のシートベルト装着率は高いとは言えない。

通常、130km/hの速度でメルセデス・ベンツSクラスを衝突させても、シートベルトをしていれば助かる可能性が高い。後に事件を調査した英国の著名な法医学者リチャード・シェパードは、2019年に「ドディ・アルファイドは目の前の運転席に、およそ象3頭分の重さでぶつかり、さらに(運転手の)アンリ・ポールがハンドルにぶつかり、彼らは即死した」と述べている。

王女はその約1時間後に亡くなった。唯一の生存者であるボディガードのトレバー・リース・ジョーンズは、シートベルトを着用していた。

運転支援装置に頼りすぎる

アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、車線維持支援、自動緊急ブレーキなどの運転支援システムは、安全性を高めることはできるが、自動運転を可能にするものではない。現在、世界中のどこにも一般の人が購入できる自動運転車は存在しない。

クルマにブレーキやハンドル操作を任せていても、ドライバーは両手でハンドルを握り、両目で道路を見ていなければならない。パーキングセンサーやバックカメラが付いていても、周りを見ずにバックさせたり、急発進したりすることは許されない。

運転支援技術は日毎に進化しているが、信頼しすぎることは事故につながる。
運転支援技術は日毎に進化しているが、信頼しすぎることは事故につながる。

おすすめ記事

 

人気記事