【クルマのカタチ】消えていくボディスタイル 18選 時代の波に呑まれていったクルマたち
公開 : 2021.10.02 06:05
ランドーレット
馬車の時代から長く使われてきた名称で、50年代から60年代にかけて高級車に見られたスタイルだ。ランドーレットはオープントップのリムジンのことで、上流階級が座る後席には開閉可能なルーフが備わっている。
フェートン
フェートンの名前はギリシャ神話に由来し、主に5人が乗車できる広々としたオープンカーのことを指す。その好例が、写真の1931年キャデラックV16デュアルカウル・スポーツフェートンである。
コロナード・ハードトップ
ゼネラル・モーターズは1973年にクーペモデルをいくつか設計したが、結局は実現しなかったロールオーバー規制を見越して、シボレー・シェベル・ラグナ(写真)のようなBピラーを備えたハードトップ車を開発した。
コロナード・ハードトップと呼ばれるこのスタイルのクルマは、1970年代に米国で起こった「パーソナルカー」ブームの一環として大量に販売された。その後10年間で人気が衰え、現在では米国の自動車メーカーは製造しておらず、メルセデスのEクラス・クーペなどが最も近い存在となっている。
リフトバック・ステーションワゴン
基本的には2ドアとテールゲートを持つワゴンで、マーキュリー・ボブキャット・ヴィレッジャー・ステーションワゴンのようなコンパクトカーがある。しばしば写真のような「ウッド」が追加されていた。
しかし、もっとスポーティなピラーレスタイプのマーキュリー・コミューターなど、4ドアのモデルも存在した。