【流麗な電動クーペSUV】ポールスター 新型SUV「4」の存在が明らかに 2023年頃に発売か
公開 : 2021.09.29 06:05
ナスダック上場を発表したポールスターは、今後のラインナップ展開について言及。新たなクーペSUVの存在も。
「3」はエレガントな大型SUVに
9月27日に200億ドル(約2兆2000億円)でナスダック上場を発表したポールスターのトーマス・インゲンラートCEOは、今後のラインナップ展開について、さらなる詳細を明らかにした。
2024年までに導入する3台の新型EVの中で、新たにSUVが含まれることが明らかになった。このSUVは、2022年に発売されるフラッグシップモデル「3」に続いて登場するモデルで、「4」の車名を冠する見込みだ。「5」はプリセプト・コンセプトの市販モデル。
今回、3と5とともにシルエットが公開された4は、サイズ的には両モデルの中間に位置し、高級感や性能よりも使いやすさを重視したモデルとなる。
インゲンラートCEOは、3と4の価格差が決定的な差別化要因になると説明した。3は、SPA2アーキテクチャーを共有するボルボXC90と「同サイズ」であり、「欧州では大型SUV」に分類されるが、スタイリング的にはXC90とは「何の関係もない」という。
プリセプト・コンセプトで見られるように、空力的に優れたスタイリングと「驚異的なスタンスとパワー」を備えているようだ。その結果、3の価格は7万5000ユーロ(約970万円)以上となり、ポルシェ・カイエンのような高級パフォーマンス志向のSUVに相当するEVになるとインゲンラートは述べている。
使い勝手重視のコンパクトな「4」
これと対照的に、4はより広い顧客層にアピールするため、価格は3よりも低く設定される。
「このクルマは少し小さいですが、室内の広さについてはあまり妥協しません。車高が低く、ルーフラインも『クーペタイプ』になっており、4万5000ユーロ(約580万円)のクラスにポールスターブランドの素晴らしさを導入します」
ポールスターによると、2台のクルマは「シルエットが異なる」ほか、価格に応じてインテリアにも違いがあるものの、「ポールスターのドライブトレイン」は共有するという。
これは、最上位モデルの2に搭載されている407psのツインモーターと思われる。つまり、4はポールスター2に相当するSUVになるということだ。
クーペ型のルーフラインを採用することから、同サイズのボルボC40リチャージのポールスター版と解釈できる。C40リチャージは、ポールスター2と同じCMAアーキテクチャーと407psのパワートレインを採用している。
ポールスター3と同様に、決定的な差別化要因となるのはブランドの特徴である流麗でミニマルなデザインであり、空力効率とダイナミックなキャラクターを強調することに重点を置いている。