ランドローバー・ディスカバリー・ビジョン・コンセプト

公開 : 2014.04.21 04:20  更新 : 2017.06.01 02:13

ランドローバーは北京モーターショーにディスカバリー・ビジョン・コンセプトを出展した。このビジョン・コンセプトは、ディスカバリーのバッジを付けた4つめのモデルであり、レンジローバーディフェンダーなどのランドローバー・ファミリーと同じ手法で開発されたモデルである。ちなみに、レジャー向けのSUVであるディスカバリー・ブランドは今年でデビュー25周年を迎える。

この新しいコンセプト・モデルの特徴は、ハイテクなインテリアとオフロード・パフォーマンスを兼ね備えていることだ。そのハイテク技術は、来るべきジャガー・ランドローバーの新技術のプレビューでもある。

「ディスカバリー・ビジョン・コンセプトは、レジャーSUVの将来的な展望を示したものだ。モダンで価値が高く魅力的なデザインは、いままでのディスカバリーから大きくシフトした。」とランドローバーのデザイン・ディレクターであるゲリー・マクガバンはコメントしている。

このモデルは、現行の5シーター・フリーランダーに代わるモデルと予想される。また、このビジョン・コンセプトには7シーター・モデルも用意される。プラットフォームはレンジローバー・イヴォークだ。トヨタランドクルーザーのライバルとなるこのモデルは、イヴォークとレンジローバー・スポーツの間に位置するモデルとなる。

レンジローバーとレンジローバー・スポーツと同じオール・アルミニウム製のストラクチャーの上に構成される。そのスタイルは、ディスカバリー4からは完全に脱却したもの。シルエットはずっとスポーティになっている。オーバーハングが短くコンパクトはルックスで、レンジローバー・ファミリーを表すフロント・グリルとヘッドランプが装備される。しかし、そのルーフラインは独特なものが与えられる。またCピラーは、ディスカバリー4と同じように残されるがずっと細くなっている。また、ディスカバリー4で採用されたスプリット・テールゲートは廃止され、通常のテールゲートとなっている。

特徴的なのは、そのリア・ドアが後ろヒンジで開閉することだ。そのため、Bピラーがない。これは、2+3+2のリア・シートへの乗降性を良くするための措置だ。その2列目および3列目のシートは、様々なレイアウトが可能で、フルフラットにもなる。また、2列目のシートを折りたたんでテーブルとし、4人のためのリムジン・モードにも変更できる。

インテリアは、タッチ・スクリーンのセンター・コンソールが大きな特徴。このセンター・コンソールは、ステアリング・ホイールに付けられた小型のタッチ・パッドでも操作ができる。また、そのインテリアの材質は、豪華なメタルと、ウォーター&オイル・プルーフのウォッシャブルなレザーで形作られる。

エクステリアでは、レーザー・ヘッドランプが装備され、先日公開されたシースルー・ボンネットも用意される。また、パノラマ・サンルーフと助手席のウインドーは、ブラックアウトさせることも可能な “スマート・グラス” とネーミングされたものが取り付けられる。

この他、低速時に外部からクルマのコントロールが可能なリモート・コントロール・ドライブ・ファンクションや、フォグランプに内蔵されたレーザーで路面マップを作成するレーザー・テライン・スキャニング、危険箇所を路面マップに表示するレーザー・リファレンシング、そして次世代のテライン・レスポンスなどが装備される。このテライン・レスポンスは、事前に地形をスキャンして、その水深がどのぐらいであるかを忠告してくれるというものだ。

▶北京モーターショー

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事