【別世界の静けさ?】ロールス・ロイス初、超高級車こそEVのワケ

公開 : 2021.09.29 21:00  更新 : 2021.10.11 13:55

完全に電動化 2030年までに

スペクターの公道走行試験プログラムは、250万kmもの距離を走行する予定だ。

この距離は、ロールス・ロイスを400年以上使用することを想定した数値であり、世界のあらゆる場所におもむき、この新しいクルマを極限まで追い込むという。

ロールス・ロイス・スペクターには、現行型ファントムに使われているロールス独自のアルミニウム・アーキテクチャーを採用。電気自動車にも対応する車体構造として準備されていたことになる。
ロールス・ロイス・スペクターには、現行型ファントムに使われているロールス独自のアルミニウム・アーキテクチャーを採用。電気自動車にも対応する車体構造として準備されていたことになる。    ロールス・ロイス・モーターカーズ

スペクターの車体構造には、ファントムに使われているロールス・ロイス独自のアルミニウム・アーキテクチャーを採用している。

実はこのアーキテクチャーは、発表時から内燃機関搭載モデルだけでなく、全く異なるパワートレインを用いる新型車のベースとしても使えるように製作されていた。

ロールス・ロイスは、2030年までにすべての製品を完全に電動化するという目標を掲げている。

そのときまでに、ロールス・ロイスは内燃機関を搭載する製品の製造・販売から撤退するつもりだという。

スペクターは、静かで洗練された“エレクトリック・ロールス・ロイス”というチャールズ・ロールズの予言を成就させる切り札なのである。

記事に関わった人々

  • 徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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