【大迫力ピックアップ】北米新型トヨタ・タンドラ ランクル/ハイラックス人気で日本でも成功?
公開 : 2021.10.04 05:45
パワートレインはランクル共通?
新型タントラに搭載されるパワーユニットは2つ。
ベースモデルが、排気量3.5L V型6気筒ツインターボだ。
今回発表された内容ではエンジン型式の表記はないが、排気量3445cc(日本では四捨五入の方法の違いにより3444cc)で、ボア85.5mm×ストロール100mmとあるため、新型ランドクルーザー(300系)で採用しているV35A-FTS型だと考えるのが妥当だ。
最大出力は、ランドクルーザーが415psなのに対して、タンドラのベースモデルは389psとして出力やトルクの特性をピックアップトラック向けに振り分けているようだ。
さらに、i-FORCE MAXと呼ぶハイパワー仕様(437ps)がある。これが注目のハイブリッドだ。
V35A-FTSをベースに、10速ATとの間にモーター・ジェネレーターを装着するタイプで低速でのEVモード走行も可能だ。
ランドクルーザーにも近年中にハイブリッド車がラインナップされるが、ベースエンジンがタンドラと共通であることから、今回タンドラが採用したハイブリッドシステムを採用する可能性が高い。
また、タンドラには急な坂道などで低速で車速を自動コントロールするクロール機能が備わるなどタンドラがランドクルーザーで培った技術を採用しており、2モデルの相互連携が実現しているといえる。
そんなタンドラ、日本でも人気が出そうだ。
日本でも需要あり? 日本上陸期待
日本の街中でも、ごく稀にタンドラ北米仕様の並行輸入車を見かけることがある。
3代目タンドラは2021年後半に北米発売が始まるが、日本でも需要は高くなりそうだ。
その背景には2つの理由がある。
1つは、ランドクルーザー300系の4年持ちとも5年待ちともいわれる納期だ。
ランドクルーザー納車が待ちきれない人たちにとって、新型タンドラは現地価格に対して輸入コストが多少かかっても選択肢の1つに成り得るだろう。
もう1つは、ハイラックスからのステップアップ組だ。
近年のアウトドアブームなどで日本でもハイラックス需要が高まっている。
ハイラックスは東南アジア、中近東、南米、アフリカなどを主な仕向け地としたミドルサイズピックアップトラックだ。
北米では、このクラスにタコマがあるが、日本でのハイラックスユーザーにとってはランドクルーザー級の最新装備を誇り、さらに電動化トレンドの中でハイブリッド車もあるタンドラに注目するのは当然だろう。
ハイラックスがタイ生産の輸入車であることを考えると、米テキサス州生産のタンドラが日本に正規輸入されるという可能性はなくもない……。
ただし、タイは右ハンドル車であるが、テキサス工場で日本仕様の右ハンドル車を造ることになる。
いずれにしても、日本でもタンドラ人気が高まりそうだ。