【RS3と同じドリフト機能】フォルクスワーゲン・ゴルフR ヴァリアントへ試乗 前編

公開 : 2021.10.15 08:25  更新 : 2022.08.08 07:23

最高出力320ps、最大トルク42.7kg-mの四輪駆動

エンジンには細かな改良が施されているが、燃焼プロセスに手が入り、エグゾースト系の設計が改められた点がポイント。その結果、最高出力は従来より20ps引き上げられ320psを獲得。最大トルクも4.1kg-m増しの42.7kg-mを2100rpmから発揮する。

トランスミッションは、ステアリングホイールにR仕様のシフトパドルが付く7速デュアルクラッチAT。駆動方式は四輪駆動だ。そして、この4モーションと呼ばれる四輪駆動システムにも、大幅なアップデートが加えられている。

フォルクスワーゲン・ゴルフR エステート・パフォーマンスパッケージ(欧州仕様)
フォルクスワーゲン・ゴルフR エステート・パフォーマンスパッケージ(欧州仕様)

リアアクスル上に、2基の電子制御クラッチを搭載。前後タイヤ間の駆動力割合だけでなく、後輪左右の駆動力調整も、トルクベクタリング機能の一部として可能としている。

さらにVDM(ビークル・ダイナミック・マネージャー)とXDS(電子制御ディファレンシャル・ロック)はネットワーク化され、ゴルフR エステートとして初めて、プログラムにドリフト機能が盛り込まれた点も特筆すべきだろう。

システムを開発したのは、カナダのマグナ社。最新の3代目アウディRS3が搭載するものと、同じだという。

試乗車には、オプションのパフォーマンス・パッケージが組まれていた。それに伴い、ドライブモードは6種類へ増やされている。コンフォートとスポーツ、レース、ニュルブルクリンク、ドリフト、インディビジュアルから選べる。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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