【優越感ひしひし】ノート・オーテック、車高アップの新型「クロスオーバー」
公開 : 2021.10.07 12:00
シャシーの変更/立体駐車場は?
前述のように最低地上高が25mm高められたノート・クロスオーバー。
キャンプ場までの砂利道やスキー場までの雪道などでも、一回り安心して走行できるように走破性を高めている。
それでも全高は1545mmにおさえられ、たいていの立体駐車場に駐車できる高さとした。日常での使いやすさを両立しているというわけだ。
だが、最低地上高を上げれば重心位置も上がり、そのままではクルマを走行させるとふらつきが増えてしまう。そこで、車高アップによる走破性の向上と、ノートの持ち味である高い操縦安定性&快適性の両立を目指すことになる。
最低地上高は、主に車高アップスプリングによって高められているが、前後のショックアブソーバーは専用に減衰力をチューンし、フロントはリバウンドスプリング付き。
電動パワーステアリングはアシストマップを変更。ファクトリーカスタムであるオーテックジャパンらしく、こだわり抜いたシャシーチューニングが施された。
これにより、街乗りからロングドライブまでシーンに応じて、リニアで楽しいスポーティさと余裕・安定感を感じる、1クラス上の走りを実現している。
内装の差別化 エンジンのこと
インテリアも、ノート・オーテックをベースに差別化が図られている。
オーテックジャパンのテーマカラーであるブルーステッチの入ったドア・アームレストやコンソールリッド、高級木材の紫檀(シタン)の柄にダークグレー色を施したインパネのフィニッシャーなどは、ノート・オーテックから踏襲している。
これに加えて、ブルーステッチ入りのブラックレザー・シートやブラック本革巻きステアリングホイールなどが、ノート・クロスオーバーの専用装備だ。
パワートレインは、ノート・オーテックのものと同じ。それはつまりノーマルの日産ノートのものと同じということであり、1.2Lの直3 DOHCエンジンで発電した電気をバッテリーに蓄え、その電力でモーターを駆動する、日産では「e-POWER」と呼んでいるシリーズ式ハイブリッドだ。
最高出力82ps/6000rpm、最大トルク10.5kg-m/4800rpmというエンジンのパワースペックも、最高出力116ps/2900ー10341rpm、最大トルク28.6kg-m/0-2900rpmというフロント・モーターのパワースペックも、発生回転数を含めて変わりはない。
ちなみに、ノート・オーラおよびノート・オーラ・ニスモは、エンジンのパワースペックは同じだがフロント・モーターは136ps/30.6kg-mにアップされている。