【興奮する男のクルマ】アストン マーティンDB5 ゴールドフィンガーへ試乗 前編

公開 : 2021.10.20 08:25  更新 : 2021.10.21 07:53

トリプル・キャブレターの直列6気筒

ダッシュボードの中央には、円形のレーダースクリーンが配されている。地図情報を映し、小型のトレース装置が取り付けられた別車両の位置を表示してくれるという。

このまま進化を続ければ、不注意なドライバーへ視覚的に注意を促してくれることも可能になるだろう。ルート案内もしてくれるようにできそうだ。

アストン マーティンDB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション(英国仕様)
アストン マーティンDB5 ゴールドフィンガー・コンティニュエーション(英国仕様)

運転席側のドアポケットには、無線電話が内蔵されている。移動しながら、コミュニケーションを取れる時代が到来する可能性を示している。

フロントシート間の小さなセンターコンソールには、クルマに搭載された追加機能の多くを操作できるコントローラーが収まっていた。ただし、対応していない装備も一部あるとのこと。

エンジンはトリプル・キャブレターが積まれたアストン マーティン社製の直列6気筒。1964年の世界で、最も高性能なユニットの1つであることは、AUTOCARの試乗テストでも確認済みだ。

DB5は、高速道路網も問題なく対応可能。最高速度は225km/hに設定され、その速度域でも安全に移動できる。仮にそんなスピードで英国を走れば、他のドライバーに驚きと戸惑いを与えることだろう。

特別な装備を満載した今回のDB5では、その能力を確かめることはできなかった。少なくとも、オーナーの希望で追加された特別装備によって車重は増え、直線加速には影響が出ているはず。64psのメルセデス・ベンツ180を引き離すことは簡単なはずだが。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マイク・ダフ

    Mike Duff

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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