【4人乗り登場!】レクサスLX新型 高級SUV市場を争う、フルモデルチェンジ車を解説

公開 : 2021.10.14 01:30

フラッグシップの内装とは?

インテリアは、乗員にとって安心感/くつろぎ感のある室内空間を実現した。

前方の道路から、ヘッドアップディスプレイ&メーターへと視線がつながる走行情報の配置。さらに、センターダッシュ上部の12.3インチ・タッチディスプレイをナビ画面として、運転中のスムーズな視線移動を追求している。

新型レクサスLXプロトタイプ(海外仕様)内装色:エグゼクティブ専用サンフレアブラウン
新型レクサスLXプロトタイプ(海外仕様)内装色:エグゼクティブ専用サンフレアブラウン    レクサス

マルチテレイン・セレクトなどの走行系スイッチはセンタークラスターの手の届きやすい位置に。空調などのスイッチは人間工学の観点から機能的に整理して、ダッシュ中央の7インチ・タッチディスプレイ下に配置した。

ダイヤル、トグル、プッシュの操作方法・形状にも変化をつけ、直感的な操作性に配慮。これにより、オフロード走行時でも押し間違いを低減し、意に沿ったドライビングをサポート。また、タッチディスプレイ上端を水平にすることで、悪路走行時にドライバーが平衡感覚を把握できるようにした。

インパネは、薄く見える二段構成だ。

上段はエアコン吹出し口を左右にオーバーハングさせて、広がり感を演出。下段はインパネのロアから左右ドアアシストグリップまでつながった造形とし、乗員を包み込む安心感を提供する。

高級車として注目のシートについては、前席は優れたホールド性・快適な乗り心地を提供するため、クッションパッドに座面の安定性/圧力の分散性の高い素材を採用。腰の横揺れをおさえ、低G領域でのホールド性を確保している。

なお、新型LXには3列7人乗りも設定され、3列目は電動リクライニングを可能に。またレクサス初の「マルチシートオートアレンジ」を採用。前席も含む全シートが動くラゲッジスペース拡大機構や、2列目シートを電動で跳ね上げて3列目に乗降しやすくするウォークイン機構などを利用できる。

シャシーの変更点&悪路走破性能

レクサスLXの歴代モデルは、トヨタランドクルーザーとプラットフォームを共有している。

したがって今回の新型も、今夏に日本発売された新型ランドクルーザー(300系)と同様、GA-Fと呼ばれる新プラットフォームを採用し、伝統のラダーフレームを刷新した。

新型レクサスLXプロトタイプ(海外仕様)内装色:ヘーゼル
新型レクサスLXプロトタイプ(海外仕様)内装色:ヘーゼル    レクサス

最新の溶接技術の活用などで、従来型より剛性は20%アップしたフレームは軽量で、衝突安全性能、静粛性、走りの質を向上させている。ボディは高張力鋼板の採用を拡大し、ボンネット、ルーフ、全ドアパネルをアルミニウム化し、パワートレインの搭載位置を車両後方に70mm、下方に28mm移動した。

これらにより、車両重量は従来型より約200kgもの軽量化、低重心化、前後重量配分の改善を果たした。ドライビングポジションの改善とともに、軽量化によって環境性能の向上にも寄与している。

サスペンションは、フロントはハイマウント・ダブルウイッシュボーン式、リアはトレーリングリンク車軸式を新開発。前後ともストロークを従来型より拡大し、優れた路面追従性・悪路走破性を実現する。

AHC(アクティブ・ハイトコントロール・サスペンション)は、選択可能な車高ポジションを拡大。また、ショックアブソーバーとガス・油圧併用のバネ+金属バネで車高を調整する機構は踏襲。従来型では前輪のみに装着していたバネレート切り替装置を後輪にも装備し、車高調整にかかる時間を短縮している。

車高ポジションはノーマル/ハイ1/ハイ2の3種類と乗降時のローを基本とし、ドライブモードセレクト/マルチテレインセレクト/トランスファーの選択状況に応じて最適に自動調整。AHCはさらに、ピッチ/ロールといった姿勢変化にも対応し、バネレートを随時最適化して旋回・加減速時の車両姿勢を安定させる機能も持ち合わせている。

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