【Mを冠する純EVサルーン】BMW i4 M50へ試乗 総合543psの四輪駆動 前編

公開 : 2021.10.23 08:25  更新 : 2021.10.25 12:07

巨大なモニターに、Mらしいインテリア

iドライブ・システムは最新の第8世代。ヘイBMWと呼ばれる音声認識機能や、カスタマイズ機能などをサポートする。4G回線のSIMカードを利用し、無線通信でソフトウエアのアップデートも可能だという。

スマートフォンとミラーリングする、アップル・カープレイとアンドロイド・オートにももちろん対応。エアコンの操作は、タッチモニター下部のメニューから簡単に行える点がうれしい。

BMW i4 M50(欧州仕様)
BMW i4 M50(欧州仕様)

それ以外の車内は、BMWのMらしい。マルチファンクション・ステアリングホイールは、太いリムのレザー巻き。ドライビングポジションは、スポーツ度の濃いBMWモデルと比べれば低くないものの、サポート製の高いスポーツシートは標準装備される。

センターコンソールには、ドライブモードの選択スイッチと、従来的なシフトノブが付く。iXに採用されていたスライダーではない。iドライブ用のロータリー・コントローラーは、使い慣れたインターフェイスといえる。

フロントシート側の空間は広々としているが、リアシート側は上下方向に少々狭い。フロアにバッテリーが敷かれることでやや上げ底構造になっており、4ドアクーペということでルーフラインも傾斜しているためだ。

荷室容量は470Lあり、分割式のリアシートの背もたれを倒せば、最大で1290Lまで拡大できる。ポルシェタイカンとは異なり、フロントのボンネットの下に荷物を載せられる空間はない。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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