【思い切った刷新】パナソニックのカーナビ ストラーダ7機種が新プラットフォームに
公開 : 2021.10.14 21:35 更新 : 2021.10.14 21:46
パナソニック・ストラーダが、フルモデルチェンジ級の進化を受けて新型に。7インチ~10インチまで全7機種がHDパネルを採用。ハイエースに装着し撮影しました。
Fシリーズ/スタンダード機、2021年モデルに
パナソニックのAV一体型ナビ「ストラーダ」が、新プラットフォームを採用する2021年モデルに生まれ変わった。
10インチ/9インチのフローティング・タイプに加えて、7インチのインダッシュ式スタンダード・モデルまで、合計7機種がHD解像度の表示に対応するなど、大幅に刷新された形になる。
地図描写については、「HD美次元マップ」と名付けられた高精細なHD描写が分かりやすい進化ポイント。その解像度は、従来型比で2.4倍にアップされている。
視認性のいい配色の地図デザインを採用したほか、3Dマップでは自車位置の周りのビルなどを透過することで見やすさを向上。
10インチ・モデルでは、ビルの明かりや影までがリアルに描かれている。昨年話題となった有機ELディスプレイが継続採用されるので、こうした進化が一層美しく表現されることになった。
2つ目のポイントは、CPUの性能アップだ。
CPU、ナビ機能の進化について
2021年のストラーダでは、CPUの処理能力向上により、起動/ルート探索の時間を従来モデルから大幅に短縮。
ルート探索を試してみたが、従来型で1本のルートを探すのに要した時間で、新型は5種類のルート候補を用意できてしまう。
また、実機を操作して印象深いのは、地図の操作性。
画面に指先をつけて動かせば、スマホのような高速レスポンスで地図が動く。
情報量の多い3Dマップも素早く反応するし、指先2本を画面にあてて動かせば(2点ドラッグ)、俯瞰の見下ろし角度が面白いように変わる。
そして、ナビ機能も新プラットフォームによって進化した。
2021年モデルでは、1秒間に自車位置を10回測位(従来型は4回)するので、高速走行時にもなめらかに現在位置を測位する。
また、新アルゴリズムの採用で、自車位置の精度を大幅に向上。駐車場での測位(場内路と入退場路の区別)や、高架下の道路で精度を高めている。
ストラーダのセールスポイントであり、建物の形・道幅を緻密に描写した「全国市街地図」は、2021年モデルにも採用。「HD美次元マップ」との組み合わせで、初めて行く場所でも力強い味方になってくれるだろう。
価格情報/ラインナップ
今回発表されたストラーダ2021年モデルは、いずれもオープン価格。ラインナップと想定販売価格は、下記のとおりだ。
10インチは有機ELパネル、9インチ/7インチは新たにHD液晶を搭載。
10インチと9インチは、フローティング構造の大画面ディスプレイなので470車種以上に取付けできるのが魅力だ。
10V型有機EL/HD ブルーレイ/DVD再生
CN-F1X10BHD(12月上旬発売):22万円前後
10V型有機EL/HD DVD再生
CN-F1X10HD(12月上旬発売):20万円前後
9V型/HD DVD再生
CN-F1D9HD(12月上旬発売):14万円前後
7V型200mmワイド/HD DVD再生
CN-HA01WD(12月中旬発売/カー用品店):9万円前後
7V型180mm/HD DVD再生
CN-HA01D(12月中旬発売/カー用品店):9万円前後
7V型200mmワイド/HD DVD再生
CN-HE01WD(12月中旬発売/特定販路):8万円前後
7V型180mm/HD DVD再生
CN-HE01D(12月中旬発売/特定販路):8万円前後
HDパネルを全モデルに採用した2021年モデルの7機種。ナビ画面や地デジだけでなく、連携ドライブレコーダー(CA-DR03HTD)、リアビューカメラ(CY-RC500HD)といった周辺機器がHD映像で見られるのも見逃せないポイントだ。