【愛されコンパクト】運転が楽しい小型車 10選 ポケットサイズのロケット

公開 : 2021.10.18 18:05

3. ケータハム170 S & R

ご覧の通りハッチバックではないし、販売チャートの常連というわけでもないが、比較的手頃なドライバーズカーを語る上で、ケータハムを外すことはできないだろう。

最新の「セブン」である170は、ケータハムがこれまでに製造した中で最も軽量である。セブン160に採用されたスズキ製660cc 3気筒ガソリンエンジンの最新版を搭載し、車重が440kgと軽量であることから、モデル名の由来となったパワーウエイトレシオは「170」となり、日本の軽自動車規格も満たしている。

3. ケータハム170 R
3. ケータハム170 R

英国では、自分で組み立てる用意さえあれば、オプションをつけても2万5000ポンド(約390万円)以下で手に入れることができる。日本では170Sが539万円(税込)からとなっている。

このケータハムは、控えめながらも好感の持てるパワー・デリバリーとエンジンサウンドで、独自のキャラクターを完成させている。ライブリアアクスルと控えめな出力により、他のセブンほどのやんちゃさはない。わずか11.8kg-mのトルクは、リアアクスルを楽々と駆動できるものではなく、タイヤを唸らせるよりも単純にスピードを出す方が楽しい。

最高のケータハム……ではないかもしれないが、それでも同じ出費で手に入る他のクルマよりも楽しいし、維持費も含めて考えれば、所有にかかるコストは安いと言えるのではないだろうか。ホットハッチのような使い勝手や速さがないのは明白だが、このクルマを運転する機会が訪れたときには、運転の楽しさを実感できることだろう。

4. ミニ・クーパーS

現代のミニは、魅力的なポケット・ロケットをより高級で洗練したものとなっているが、子犬のような素直なハンドリングもまた、同様に鮮明にこのクルマを定義している。

このクラスでは、フィエスタSTの方がはるかにシャープでしっかりしたパッケージを持っている。しかし、グリップ、ボディコントロール、パフォーマンス、そして価格がうまく調和したオールラウンダーとして、ミニ・クーパーSは評価に値する。

4. ミニ・クーパーS
4. ミニ・クーパーS

このリストの他のクルマのように街中での運転に疲れたりすることはないだろうし、「BMW」の存在感がかなり大きくなっているにもかかわらず、適切な道路環境ではミニが昔から得意としてきたゴーカートのような走りの特性がふんだんに発揮される。

5. マツダMX-5(ロードスター)

世界で最も有名なスポーツカーの1つであるマツダMX-5(ロードスター)。搭載されている働き者の1.5L 4気筒エンジンと、クルマが本来あるべき姿に焦点を当てたシンプルな機械的・装備的仕様には多くのドライバーが満足できるだろう。

1.5Lエンジンの出力は132psで、初代の1.6Lよりもわずかにパワーアップしている。軽快に回せる魅力も現代に引き継がれている。だが、上記のケータハムと同様に、MX-5は小さなトランクを持つ2シーターに過ぎない。おそらく現代のセブンよりもかなり日常的に使用できるだろうが、多用途性という点では3ドアハッチバックにさえ及ばない。

5. マツダMX-5(ロードスター)
5. マツダMX-5(ロードスター)

しかし、このクルマの走りには、前輪駆動車にはない繊細さと純粋さがある。カントリーロードを駆け抜けるときの独特の味わいは、他のスポーツカーにはない特別なものだ。このクルマの性能を引き出すのは簡単で、引き出すとちょっとした発見がある。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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