【クーペボディのXC40】ボルボC40 リチャージ・ツインプロへ試乗 407psの純EV
公開 : 2021.10.28 08:25
グーグルが開発したシステムを実装
ボルボC40のトピックの1つが、グーグルが開発したインフォテインメント・システムを実装すること。ダッシュボード中央に縦型の9インチ・タッチモニターが備わり、グラフィックは高精細。メニューを掘り下げれば、サスペンションなどの変更もできる。
操作系を簡素化しようというボルボの取り組みによって、C40にはハンドブレーキのスイッチすら備わらない。C40の起動もキーを持ったままクルマに乗り込み、シフトレバーでドライブを選ぶだけだ。
車内空間はクラス相応。XC40よりリアシート側の頭上空間は削られているが、大人を乗せた日常的な移動には問題ないと思う。
荷室容量は、リアシートを起こした状態で413Lある。フロントのボンネットを開けば31Lの空間が現れ、充電ケーブルを収納するのに丁度いい。
ちなみにC40では、動物の皮革を用いた、いわゆるレザー内装を選べない。オプションでも。しかし、マイクロファイバーで仕立てられたシートは肌触りも座り心地も優れる。試乗車には、ドアパネルにデニム素材のようなクロスも用いられていた。
一方で、黒いプラスティック製部品も少なくない。ダッシュボード上面はゴムコーティングされているが、筆者は1970年代のルノーが採用していた処理に近いと感じた。
シングルモーターの方がC40には好適か
巨大なグラスルーフにアダプティブLEDヘッドライト、ハーマンカードン社製のサウンドシステム、高機能な運転支援システムなどが装備されている。とはいえ、高めの価格に相応しいインテリアだと感じない人もいるかもしれない。
C40リチャージ・ツインプロの英国価格は5万7400ポンド(872万円)からだが、実際はリースプランでの利用が多い見込み。英国の場合、3年間の固定で毎月729ポンド(11万円)か、3か月更新で毎月879ポンド(13万3000円)という内容から選べる。
ツインプロのシャシー性能は動力性能を発揮できているとはいえず、追って登場予定のシングルモーターの方がC40には適している可能性が高い。価格もより手頃になるはず。XC40 リチャージと同様に。
高水準のパフォーマンスを楽しめる純EVクロスオーバーをお探しなら、ツインモニターのポールスター2という、魅力的な選択肢も英国にはある。メカニズムはC40とほぼ同等でもある。
ボルボC40 リチャージ・ツインプロ(欧州仕様)のスペック
英国価格:5万7400ポンド(872万円)
全長:4431mm
全幅:1910mm
全高:1582mm
最高速度:180km/h
0-100km/h加速:4.7秒
航続距離:439km
電費:−
CO2排出量:−
車両重量:2185kg
パワートレイン:ツインAC同期モーター
バッテリー:78Wh
最高出力:407ps
最大トルク:67.2kg-m
ギアボックス:−