【電動のネオクラシック】エリーゼ・ベースのテスラ・ロードスター 先進企業の起源 前編

公開 : 2021.10.31 07:05

気をかけるべき部分は3つある

国でテスラ・ロードスターに詳しい1人が、ルイス・ブラック氏。電気自動車に魅了され、このテスラに落ち着いたという。

ルイスは乗って楽しむだけでなく、クラシックカーに詳しいドリュー・ウィーラー氏とともに、テスラ・ロードスターの英国市場を開拓。5年間で11台を販売している。英国を走っているのは60台程度だから、相当な割合に関わっていることになる。

「オーナーは、どんなクルマなのか事前には充分知りません。最も売るのが難しいクルマといえるでしょう。構造は驚くほどシンプルですが、走っている理屈を理解する必要はあります」

「テスラ社で働いていた経験を持つメカニック同士のネットワークが、世界中にあります。ロードスターには、気をかけるべき部分が3つあるといえますね」。ルイスが説明する。

「バッテリーが充電できない場合、対応策はありません。もう使えないので、英国では2万ポンド(310万円)から3万ポンド(465万円)かけて、バッテリーを交換することになります」

「もう1つは、パワード・エレクトロニクス・モジュール(PEM)と呼ばれる部品。これの交換は、リビルド品か新品かで値段が変わりますが、4000ポンド(62万円)から1万ポンド(155万円)くらい」

「残りの1つが、電圧400Vのコントローラー。シーリング不良で水が侵入すると、修理に1000ポンド(15万円)から1500ポンド(23万円)くらい英国では必要になります」

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    アラステア・クレメンツ

    Alastair Clements

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ウィル・ウイリアムズ

    Will Williams

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

エリーゼ・ベースのテスラ・ロードスター試乗記の前後関係

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