ハンドリング by ロータス 後編 ロータスが関与したクルマ デロリアンにヴァンキッシュ
公開 : 2021.11.01 08:26
明らかになったゲイドンとの関係性
初代アストン マーティン・ヴァンキッシュの開発にも、ロータスが関わっていたという事実は、ここ数年で明らかになったこと。接着剤で組み合わされたアルミニウム製アーキテクチャは、確かにエリーゼのボックスシャシーと似ている。
20年ほど前のアストン マーティンは、開発機能の殆どを失っていた。トム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)がDB7を手掛けた理由でもある。ヴァンキッシュの開発は、そっくりロータスへ依頼されたらしい。
ヘセルのエンジニアは既に経験のあった技術を活かし、シンプルで軽量、強固なシャシーを開発。アストン マーティンはそれ以来、そのシャシーを複数のモデルへ利用した。
ヴァンキッシュはDB9へと展開し、シャシーはV/Hプラットフォームへ進化。2020年のラピード終了まで用いられるほど、優秀な内容だった。
ロータスは現在、新しいオーナーの元で次の世代へ進もうとしている。これまでのロータスのビジネスでは重視されてこなかった、エンジニアリング面での再構築にも重点が向けられている。
新しいエヴァイヤやエミーラだけではない。これからも少なくないモデルが、ロータスの協力を受けて公道へ舞い降りることだろう。関与した事実は、後年に明らかになるのかもしれないけれど。