【三菱自のここ1番】アウトランダー新型 世界のPHEV市場を狙う、電動SUVを解説
公開 : 2021.10.28 12:30
デザイン/サイズについて
新型アウトランダーのボディサイズは、全長4710×全幅1860×全高1745mm、ホイールベースは2705mm。
従来型より15mm長く、60mm幅広く、35mm高い。ホイールベースも35mm延長されている。
すでに北米で発表され、また日本仕様もスタイリングは先行公開されている新型だが、機能美を力強く表現したデザインをベースに、新たなコンセプト「ボールド・ストライド」を掲げ、堂々とした存在感のある佇まい、新しい第一歩を踏み出す頼もしさを全身で表現している。
フロントデザインは、最近の三菱車のアイデンティティである「ダイナミック・シールド」を新世代化させ、フードを高めて厚味と存在感のあるものに。
ランプ類は上下に分けて配置され、フロントのターンランプには片側21個のLEDによるシーケンシャルタイプを採用した(Mグレードを除く)。
サイドビューは、フロントからリアエンドまで厚味のある水平基調のプロポーションで表現。張りのある面構成のボディに、エッジの効いたキャラクターラインを彫り込んで、重厚感を強調した。
飛行機の垂直尾翼をモチーフとしたDピラーと、A~Cピラーをブラックアウトしてルーフがボディから浮いて見える意匠によって、軽快な走りをイメージさせている。
リアは、パジェロなどのクロスカントリーSUVが装着していた背面スペアタイヤをモチーフとした「ヘキサガード・ホライズン」を採用。テールゲートはシャープな六角形のデザインを強調。テールランプは水平基調とし、ワイドで安定感のあるリアスタイリングを表現した。
PHEV車で3列7人乗り 内装は?
インテリアは、見晴らしのいい視界を提供し、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調のインストゥルメントパネル「ホリゾンタル・アクシス」を進化させて採用。
フロアコンソールは、室内幅の拡大に合わせて幅広で高級感のあるデザインとして、インストゥルメントパネルからフローティングさせている。
ドアパネルには広範囲にドアトリムを配し、触感が良く質感の高いソフトパッドを採用した。
操作系には「ミツビシ・タッチ」を具現化。ステアリングは「握り心地から感じる頼もしさ」を、直感的なメーターは「見やすさから感じる安心感」を与える形状に。セレクターレバーやスイッチ類も操作性を向上させ、高品質を感じさせるものとしている。
前述のように新型アウトランダーは、ミドサイズSUVのPHEVとしては数少ない、3列7人乗りを実現(Mグレードを除く)。
1列目シートは、2層ウレタン構造で形状を最適化し、ロングドライブでも疲れにくく、コーナリング時のホールド性も向上した。2列目は、ウレタンパッドの硬度・形状などを最適化し、高品質な乗り心地を実現。3列目は、薄型コンパクトながら優れた座り心地を追求している。
分割可倒式の2列目シートはワンアクションで折りたため、しかもラゲッジルームからリモート操作可能。一体型の3列目シートは、床下にフラットに収納できるので、ラゲッジルームは使いやすさを高めている。
ラゲッジの開口部床面は幅を広げて段差をなくし、大きく重い荷物も出し入れがしやすい。トータルの荷室容量(VDA)は装備によって異なるが、3列目使用時で258~284L、3列目収納時は634~646L、2・3列目収納時は1373~1390Lとなる。