【詳細データテスト】BMW 5シリーズ 高い完成度 動力性能と燃費を高次元で両立 個性は不足気味

公開 : 2021.10.30 20:25  更新 : 2021.11.05 02:40

スペック

レイアウト

フロント縦置きの直6と、それに続くギアボックスは、BMWの典型的なレイアウト。クラッチ式4WDシステムのxドライブは、後輪駆動ベースだ。

12.0kWhの駆動用リチウムイオンバッテリーは、後席下に搭載。これに伴い、その後ろに積まれる燃料タンクは46Lに小型化された。前後重量配分は、当然というべきか50:50だ。

エンジン

後席下に駆動用バッテリーを積むため、燃料タンクの容量を削ってスペースを稼いでいる。前後重量配分は50:50だ。
後席下に駆動用バッテリーを積むため、燃料タンクの容量を削ってスペースを稼いでいる。前後重量配分は50:50だ。

駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:直列6気筒2998ccターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ78.0×83.6mm
圧縮比:11.0:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:286ps/-rpm
最大トルク:45.9kg-m/-rpm
エンジン許容回転数:6500rpm
ハイブリッドアシスト:ギアボックス接続・同期電動機
モーター最高出力:108ps
モーター最大トルク:27.0kg-m
システム総合出力:394ps/5000-6000rpm
システム総合トルク:61.2kg-m/1600-3500rpm
馬力荷重比:203ps/t
トルク荷重比:31.5kg-m/t
エンジン比出力:95ps/L

ボディ/シャシー

全長:4963mm
ホイールベース:2975mm
オーバーハング(前):882mm
オーバーハング(後):1106mm

全幅(ミラー含む):2140mm
全幅(両ドア開き):3680mm

全高:1483mm
全高:(トランクリッド開き):1720mm

足元長さ(前席):最大980mm
足元長さ(後席):750mm
座面~天井(前席):最大980mm
座面~天井(後席):930mm

積載容量:410L

構造:スティール/アルミモノコック
車両重量:1945kg(公称値)/2046kg(実測値)
抗力係数:0.24
ホイール前/後:8.0Jx20/9.0Jx20
タイヤ前/後:245/35 R20 95Y/275/30 R20 97Y
ピレリPゼロ
スペアタイヤ:なし(ランフラットタイヤ装着)

変速機

形式:8速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:4.71/8.4 
2速:3.14/12.6
3速:2.11/18.7 
4速:1.67/23.5 
5速:1.29/30.4 
6速:1.00/39.3
7速:0.84/46.7 
8速:0.67/58.6 
最終減速比:3.23:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:17.3km/L
ツーリング:14.3km/L
動力性能計測時:5.3km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:43.5-45.5km/L

燃料タンク容量:46L
駆動用バッテリー:リチウムイオンバッテリー、12.0kWh(グロス値)/10.8kWh(ネット値)
EV走行可能距離:47-53km(公称値)/39km(実測値)
エンジン走行可能距離:-km
現実的な航続距離:約697km
CO2排出量:50g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.9回転
最小回転直径:12.4m

ブレーキ

前:374mm通気冷却式ディスク
後:345mm 通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、ブレーキアシスト、EBD
ハンドブレーキ:電動、スイッチ(センターコンソールに設置)

静粛性

アイドリング:43dBA
最高回転時(4速):76dBA
48km/h走行時:60dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:68dBA

安全装備

ABS/DSC/DTC/CBC/DBC/フェード補正
Euro N CAP:5つ星(2017、520d)
乗員保護性能:成人91%/子供85%
交通弱者保護性能:81%
安全補助装置性能:59%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温21℃
0-30マイル/時(48km/h):1.7秒
0-40(64):2.6秒
0-50(80):3.5秒
0-60(97):4.5秒
0-70(113):5.7秒
0-80(129):7.2秒
0-90(145):8.9秒
0-100(161):11.2秒
0-110(177):13.6秒
0-120(193):16.8秒
0-130(209):20.7秒
0-140(225):25.3秒
0-402m発進加速:13.2秒(到達速度:172.5km/h)
0-1000m発進加速:24.2秒(到達速度:221.3km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ヴォグゾールVXR8 GTS−R(2018年)
テスト条件:湿潤路面/気温5℃
0-30マイル/時(48km/h):2.3秒
0-40(64):3.0秒
0-50(80):3.9秒
0-60(97):4.8秒
0-70(113):5.6秒
0-80(129):7.1秒
0-90(145):8.3秒
0-100(161):9.6秒
0-110(177):11.6秒
0-120(193):13.4秒
0-130(209):15.5秒
0-140(225):18.8秒
0-402m発進加速:13.2秒(到達速度:188.9km/h)
0-1000m発進加速:23.0秒(到達速度:243.2km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.5秒(2速)/2.1秒(3速)

30-50(48-80):1.7秒(2速)/2.1秒(3速)/2.6秒(4速)/3.4秒(5速)

40-60(64-97):2.1秒(3速)/2.7秒(4速)/3.4秒(5速)/4.4秒(6速)/5.4秒(7速)

50-70(80-113):2.3秒(3速)/2.7秒(4速)/3.5秒(5速)/4.5秒(6速)/5.6秒(7速)/7.4秒(8速)

60-80(97-129):2.8秒(4速)/3.6秒(5速)/4.6秒(6速)/5.7秒(7速)/7.7秒(8速)

70-90(113-145):3.1秒(4速)/3.7秒(5速)/4.8秒(6速)/6.0秒(7速)/8.2秒(8速)

80-100(129-161):3.8秒(5速)/5.1秒(6速)/6.4秒(7速)/8.8秒(8速)

90-110(145-177):4.3秒(5速)/5.3秒(6速)/6.8秒(7速)/9.5秒(8速)

100-120(161-193):6.3秒(6速)/8.2秒(7速)

110-130(177-209):6.3秒(6速)/8.2秒(7速)

120-140(193-225):7.3秒(6速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温21℃
30-0マイル/時(48km/h):8.7m
50-0マイル/時(64km/h):24.0m
70-0マイル/時(80km/h):46.6m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.92秒

ライバルの制動距離

ヴォグゾールVXR8 GTS-R(2018年)
テスト条件:湿潤路面/気温5℃
30-0マイル/時(48km/h):9.7m
50-0マイル/時(64km/h):26.6m
70-0マイル/時(80km/h):50.6m

各ギアの最高速

1速:54.7km/h(6500rpm)
2速:82.1km/h(6500rpm)
3速:120.7km/h(6500rpm)
4速:152.9km/h(6500rpm)
5速:197.9km/h(6500rpm)
6速:249.4km/h(6353rpm)
7速:249.4km/h(5337rpm)
8速(公称値):250.0km/h(4257rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1922rpm/2197rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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