【インド最速EV】超軽量の新型ハイパーカー「エコンク」発表 独自のバッテリー空冷技術採用
公開 : 2021.10.27 06:25
インドの新興企業が新型電動ハイパーカーを公開。空冷式バッテリーとカーボンボディの採用により軽量を実現。
動物の呼吸を模倣した冷却方式
インドの新興企業であるヴァジラーニ・オートモーティブが、「史上最軽量のEV」かつ「同国最速の自動車」を謳う新型ハイパーカーを公開した。
ムンバイを拠点とするヴァジラーニが開発した新型エコンク(Ekonk)は1人乗りで、多くのEVで採用されている液冷式ではなく、空気を利用してバッテリーを冷却する独自の空冷技術を採用している。「DiCo」と名付けられたこの技術は、動物が呼吸によって体温を調節するバイオミミクリー(生体模倣)に基づいているという。
すべてカーボンファイバーで作られたボディにより738kgという車重を実現し、最高出力732ps、最高速度は309km/h、0-100km/h加速は2.5秒とされている。エコンクは現在、インドのインドール近郊にあるサーキットでプロトタイプとしてテストされている。
ロールス・ロイスやジャガー・ランドローバーに勤めた経験を持つ創業者のチュンキー・ヴァジラーニは、次のように述べている。
「エコンクは当社にとって、デザインとイノベーションが初めて一体となった、本当の意味での始まりを意味します。『生きている』初めてのクルマです」
ヴァジラーニによると、エコンクはカバー付きのホイールをはじめとする空力設計により、このタイプのクルマとしては最も低い空気抵抗係数を実現しているとのこと。また、電子制御の運転補助装置はなく、パワーウェイトレシオは1:1とされている。
エコンクが市販されるかどうかは明らかではないが、このモデルに搭載された技術は、2018年にコンセプトが発表されたハイパーカー、シャル(Shul)の市販モデルにも採用される予定だ。