アウディQ4 eトロン 長期テスト(2) 純EVへの理解度

公開 : 2021.11.06 09:45  更新 : 2021.11.11 13:18

市場の流れを捉えるQ4 eトロン

別の友人は、三菱アウトランダーPHEVに乗っている。自動車にかかる税金が安い、という理由で。だが、筆者がQ4 eトロンを長期テストで乗っていることを話すと、自分にとっての夢のクルマだ、と返事が帰ってきた。

PHEVモデルを予約していた知り合いの1人は、Q4 eトロンの情報を詳しく調べた結果、その予約をキャンセルしたという。毎年楽しみにしている湖水地方への旅行は、ディーゼルエンジンを積んだクルマを借りることを、オススメしておいた。

アウディQ4 eトロン 40 スポーツ(英国仕様)
アウディQ4 eトロン 40 スポーツ(英国仕様)

英国では既に、フォードマスタング・マッハEやフォルクスワーゲンID.4ジャガーIペイスなど、純EVクロスオーバーの選択肢が多くある。今後も増える一方だろう。

アウディのプレミアムな価格設定やモデルポジションに対して、Q4 eトロンが相応しいか、という疑問はあるかもしれない。だが、市場の流れを捉えていることは間違い。

またその疑問も、アウディがどれだけ強いブランドになったのかを示すものだと思う。純EVクロスオーバーのQ4 eトロンが実用的で上質で、多くの人に欲しいと思われるクルマだとは、いえそうだ。

テストデータ

気に入っているトコロ

航続距離:気温が20度を下回っても、一度で走れる距離は約480kmが表示される。アウディの功績だ。だが、これからの冬が正念場ではある。

気に入らないトコロ

ツヤツヤのプラスティック:グロスブラックのプラスティック製パネルをインテリアに用いるのは、程々にして欲しい。すぐに汚れるし、人間の手が汚いことを思い知らされる。

テスト車について

モデル名:アウディQ4 eトロン 40 スポーツ(英国仕様)
新車価格:4万4990ポンド(683万円)
テスト車の価格:5万2685ポンド(800万円)

テストの記録

航続距離:482km
故障:なし
出費:なし

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

長期テスト アウディQ4 eトロンの前後関係

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