BMW X4 Mコンペティションへ試乗 小変更 M史上最速SUV M3と同パワー 前編

公開 : 2021.11.08 08:25

見た目以上に新しくなった印象のインテリア

サスペンションは、フロントがダブルウイッシュボーン式で、リアがマルチリンク式。従来のX4 Mコンペティションは乗り心地が硬すぎるという意見が多かったらしく、再調整を受け、マイルド方向に振られたようだ。

アダプティブMサスペンションに組まれるアダプティブダンパーは、コンフォート・モードとスポーツ・モードの両方で、よりしなやかさが高められている。

BMW X4 Mコンペティション(欧州仕様)
BMW X4 Mコンペティション(欧州仕様)

ドアを開けて車内に乗り込んでみると、ボディ以上に多くの改良部分を発見できる。特に目を引くのが、12.3インチという大画面で構成された、ライブ・コックピット・プロフェッショナルと呼ばれるモニター式のメータークラスター。

アナログメーターは姿を消し、M専用のグラフィックで、速度や回転数を教えてくれる。現代的な眺めだ。

ダッシュボード中央にも、12.3インチの大きなインフォテインメント用タッチモニターが鎮座。iドライブとBMWが呼ぶオペレーションシステムも最新版となり、メニュー構成などが一新されている。

欧州仕様で特長となるのが、クラウドシステムを利用したナビと、無線通信でアップデートできるソフトウエアになるだろう。試乗車には、X4 Mコンペティション専用グラフィックで投影される、ヘッドアップ・ディスプレイも装備されていた。

赤いM1とM2のボタンが付いた、マルチファンクション・スポーツステアリングホイールは従来からのキャリーオーバー。字光式のロゴが付いた、身体を包み込んでくれるスポーツシートも変わりはない。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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