ケンウッド「ココネア」でキレイな空気 光触媒で、車内を除菌・消臭

公開 : 2021.11.01 19:25  更新 : 2023.11.24 14:42

こんな時期だから、車内をクリーンに保ちたい。光触媒を利用した除菌・消臭機「ケンウッド・ココネアCAX-PH100」をレポートします。

ドリンクホルダーに置けるCAX-PH100

コロナ禍の収束傾向を受けて、家族・友人とのドライブ計画を立てている人も少なくないだろうが、そんな人にぜひ活用してほしいのが空気清浄アイテム。

多くのメーカーからさまざまな車載用製品が発売されている。

タッチレスセンサーを備え、手のひらをかざすだけで操作できる。
タッチレスセンサーを備え、手のひらをかざすだけで操作できる。    浜先秀彰

カーナビやドライブレコーダーのブランドとして広く知られるケンウッドだが、今年の3月には「低濃度オゾン発生器」を2モデル、そして9月には今回紹介する「光触媒除菌消臭機」をリリースし、新たにココネア(Coconair)というブランドもスタートさせた。

ちなみにココネアは、「心地よい」と「空気(air)」から発想した造語だという。

CAX-PH100を目にして最初に気づくのは美しいルックを備えていること。ツヤを抑えた黒いボディは金属製で、天面には吹出し口/表示部を装備。スタイリッシュなうえに質感が高く、海外製デザイン家電のようだ。

円筒形の本体は、純正のドリンクホルダースペースにすっぽりと納まるサイズ(φ70×185mm)で、取付け場所に頭を悩ます必要がない。ある程度重量(380g)があり、底面に滑り止めが付いているため走行中のがたつき・ズレなども抑えられている。

どんな仕組み? 操作方法は?

電源はシガーライターソケット(12V/24V)やUSB端子から取得し、シガーライターソケットを利用する場合は付属のプラグを使用し、USB端子を利用する場合はそのまま差し込む。

電源さえ取得すればどこでも使えるので、クルマだけでなく自宅やリビングでも活躍してくれるだろう。

定期的なフィルター交換が必要。交換作業時は底面カバーを外す。
定期的なフィルター交換が必要。交換作業時は底面カバーを外す。    浜先秀彰

本体側面のメッシュ状の穴が開いている部分は吸気口で、ここから取り込まれた空気は高性能フィルターによって花粉/PM2.5などが捕集され、さらには紫外線の光を受けた光触媒がウイルス、雑菌、ニオイの素となる有害な物質を除菌・消臭。

そして浄化された空気はマイナスイオンとともに放出されるというわけだ。なお、適用範囲は10立方メートルまでとなっている。

また、使い勝手の良さも特筆したいポイント。操作はボタンを押すのではなく、天面のタッチレスセンサーの上に手のひらをかざすだけでいい。

かざすたびに電源ON+風力/弱→風力/強→電源OFFと順に切り替わる。このため運転中でも手元を見ず安全に扱える。

お手入れの方法/価格情報

動作状況はインジケーター/ディスプレイでチェックでき、リング状に光るエアクオリティインジケーターは側面に搭載されたセンサーで検知した空気の汚れを色で知らせる(緑=良い、青=標準、赤=悪い)。

また、温度(0℃~50℃)や湿度(20%~90%)はディスプレイのデジタル表示、風量は風量インジケーターで確認できる。抜群の視認性だ。

純正ドリンクホルダーにピタリと納まるサイズ。外装は金属製だ。
純正ドリンクホルダーにピタリと納まるサイズ。外装は金属製だ。    浜先秀彰

ファンを内蔵しているため、電源が入っている場合にはわずかな動作音を発し、風量に応じて音も大きくなる。とはいえ、走行中であれば耳障りに感じることはないだろう。

手入れは定期的に別売品フィルターへの交換が必要となり、交換インターバルの目安は180日(弱風モードで1日2時間使用の場合。使用環境により異なる)となっている。

底面のカバーを開ければ工具不要で簡単に交換作業ができる。

手軽に設置できて車内空間をつねにクリーンに保てるアイテム。小さな子どもやペットを乗せる機会が多い人には特にオススメだ。

ケンウッド・ココネアCAX-PH100はオープン価格。市場推定価格は1万2000円前後となっている。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    浜先秀彰

    Hideaki Hamasaki

    千代田工科芸術専門学校写真科を卒業後、自動車専門誌編集部スタッフを経て、フリーランスライターとして独立。現在は執筆、編集、撮影を一人で行うことも多い。カーナビやドラレコのレポートを得意とするが、守備範囲はカスタムパーツや洗車ケミカル、車内小物までを含むカー用品全般となる。YouTube「カーグッズチャンネル」を2021年より運営。

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