text & photo:Takahisa Takizawa (滝澤隆久)
毎年9月の第1日曜日に新潟県糸魚川市で開催される旧車ミーティング「日本海クラシックカーレビュー(CCR)」は、北陸地区最大の旧車ミーティングとして既に20年以上もの歴史を誇り、多くのエンスージァストの間に定着している。そのCCRのプレイベントとして5月3日に開催されているのが表題のミーティングである。今回で通算10回目を数え、約50台の「動く文化財」が会場のフォッサマグナミュージアムの噴水広場に集まった。
従来は車輌の展示のみ、終日行われるのが定番プログラムだが、今年は第10回という節目の年にあたるため、希望者を対象としたショートツーリング“ジオパークラン”が行なわれた。旧車を連ねての気持ちの良い走りを堪能してから会場入りをする参加車輌たち。
このツーリングは好評だった由で、来年以降も組み込むことが検討されているようだ。
なお9月に開催される第23回CCRは、9月7日の開催。参加を希望される向きはCCR実行委員会025-553-0318までお問い合わせを。
1960年型日野ルノー4CVと1989年型ルノー4。両車の間には約30年の隔たりがあるも、どちらもフランス・ルノー公団が生んだ大衆車。
1964年型ホンダT360と1973年型ホンダ・ライフ・ワゴン。ライフ・ワゴンはCCRの大久保事務局長が最近入手した新顔の由。
ジオパークランを終えて会場入りをする旧車の列を、巧みな案内で的確に誘導するのはCCRの大久保“名物”事務局長さん。
カニ目、ポルシェ356B、ミニ・クラブマン・エステート、マツダ・ファミリア800バンDX、そしてポルシェ911T。今回もバラエティに富んだ車種が参集した。
1971年型スバルR2、1974年型三菱ミニカF4。糸魚川は5月と9月共に、軽自動車はコンディションの良い粒よりのモデルが集まる。
なかにはこんな参加車も。1988年型サファイアGT-40Mk-1、1969年型アルファ・ロメオ1750GTヴェローチェ。
1957年型フィアット600チシタリア、1957年型ランチア・アウレリアB20。手前のフィアットはオーナーのドライヴで遙々名古屋からの参加。
2台のミニ。右は1966年型オースチン・ミニクーパーMk-1、左は1972年型クラブマン・エステート。広い荷室、類例のないフロントフェイス…エステートは魅力的なモデル。
1965年型トヨタスポーツ800、1972年型パブリカ1000ハイデラックス。ヨタハチは貴重なシングルナンバー車だ。
2台のポルシェ356も参加した。左は1955年型ポルシェ356プリAのコンチネンタル・クーペ。右は1963年型356Bクーペ。
3台揃った日産の精鋭。手前から1962年型セドリック、1972年型ブルーバード1400DX、そして1972年型スカイライン2000GT-R。
バス、カブリオレ、カルマンギアが顔を揃えた空冷VW御一行様と、親戚筋にあたるポルシェ911はナローから964までの3台が並んだ。
大きな円形の噴水を取り囲むように並べられた旧車たち。全50台の参加車中、19台が日本車。残りが外国車で、英国車が14台と最多の参加。
地元・糸魚川のB級グルメ「ブラック焼そば」は、イカスミを絡めた美味しい焼きそば。で、そのイメージキャラクターの「ブラック番長」が会場にやってきた。
1968年型スバル1000SSと1966年型マツダ・ファミリア800バンDX。ファミリアはレストアに2年を費やした労作。どのイベントに行っても同型に遭遇することが無いという。
ファミリア・バンのオーナー、小倉正雄さん(富山県小矢部市)。プロのレストアラーだが、そのプロをしてもファミリアのレストアは苦労の連続だったという。
1957年型ランチア・アウレリアB20のオーナー、横山栄一さん。昨年9月のCCRにエントリーするも足を怪我して不参加に。で、今回の春のミーティングに晴れて参加。
ミーティングのプログラムはお楽しみ抽選会と表彰式。そして恒例の記念撮影でお開きに。今回は小雨が降り出したため、急遽ミュージアムホールでの記念撮影となった。