車中泊の“すべて”が揃う軽キャン? エブリイがベース、クライン108アーレ
公開 : 2021.11.05 05:45
スズキ・エブリイとは思えない、軽キャンピングカーを撮影。ボディキットと、ルーフテントをデモ装着し、最長2.4mのベッドが自慢です。
アーレ=すべて その中身は?
キャンピングカー総合ディーラーである東和モータース販売では、クライン108アーレ(Klein 108 Alle)という名の“やりたいことを叶えてくれる”軽キャンパーをリリースしている。
スズキ・エブリイのバン(グレード:JOIN/JOINターボ)をベースにした、軽バンコンバージョンだ。
ボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1895mmとなり、乗車定員は4名、就寝定員は大人2名となる。
Alle(アーレ)とは、ドイツ語で「すべて」の意味。
クライン108アーレは、あると便利でウレシイ快適装備の数々を、すべてきっちり標準装備していることがモデル名の由来なのだ。
その内容は、容量105Aのサブバッテリー、1500Wインバーター、冷凍冷蔵庫(15L)、電子レンジ、TVモニター(ハイビジョン対応)、セラミックヒーター(サブバッテリーで駆動)、換気用小型ファンなどで、欲しい装備が“すべて”揃っている。
自分流のテーブルアレンジ
注目は、2つのアイテムを活用した多彩なテーブルレイアウト。
1つ目は、800×500mmというサイズの車内・車外で使える「マルチテーブル」。
車内では、左側面/右側面の家具の間に渡すように設置できるので、就寝時も邪魔にならない。
車外で使いたいときは、リアゲート開口部に設置された専用レールに接続できる仕組みなので、手間をかけずにアウトドアテーブルに変身。
2つ目は、900×250mmというサイズの「ピクニックテーブル」。リアゲートを開いたときに展開できる折畳み式テーブルで、野外設営などのちょっとしたツールの置き場として使い勝手がいい。
これらのテーブルを組み合わせ、自分ならではの使い方を極めるのも面白そうだ。
また車中泊のクオリティを左右する収納性については、秀逸のひと言。
大型床下収納(奥行700×幅500×高さ270mm)、上部収納庫、右側上部収納庫、可動式収納トレイ、右側後部収納庫、ティッシュBOXホルダーといったアイデアいっぱいのスペースが多く用意されている。
ブギーライダー・キットで変身
アウトドアの夜に身体を休めるベッドマットは、最大サイズ1880×1360mmというもの。
耐アルコール性、防汚性能にも優れ、軽量かつ丈夫なハニカム構造を採用。
オプションの助手席拡張用ベッドマットを追加すれば、ベッドの長さが1880mmから2480mmのゆったりサイズに変更できる。
東和モータース販売のスタッフによると、クライン108アーレのユーザーで多いのは、「60歳代前後で、ダンナさんのご定年が近い、もしくは定年後のご夫婦。キャブコンや大型のバンコンは運転するのが大変なので、軽キャンパーを選んでくださいます」とのこと。
「みなさん、日常の足として使ってらっしゃいますね。普段から乗るクルマは、クライン108アーレのようなキャンピングカーとは思えないエクステリアのほうがいいですからね。それでいて標準装備が充実しているので、車中泊をするときには機能性を発揮してくれます。機動力もいいクライン108アーレは、構えることなく乗りたい、緊張することなく乗りたい、という方に最適な軽キャンパーです」
クライン108アーレの価格は、259万6000円(JOIN:2WD/5MT)~300万6300円(JOINターボ:フルタイム4WD/4AT)。
撮影車両は、WILD LANDのフルオート・ルーフテント・パスファインダーIIと、ボディカスタムキット「ブギーライダー(97万5200円)」をデモ装着しており、それらを含む価格は412万6500円となる。