マクラーレンMP4-12Cが616bhpにパワー・アップ
公開 : 2012.06.08 11:02 更新 : 2017.06.01 00:55
マクラーレンMP4-12Cは、発売から丁度1年経った時点で、総合的なアップグレードを受けることとなった。
マクラーレンによると、そのツインターボ3.8リッターV8のピークパワーは25bhpアップされ616bhpにまで上げられるという。また、7速ツイン・クラッチ・ギアボックスも再調整される。更に、”インテーク・サウンド・ジェネレーター(ISG)”もリチューンされ、耳に伝わる素晴らしいドラマを生み出すことになる。
このアップグレードは、1000台を販売したMP4-12Cの顧客からのフィードバックが反映されたものだ。10月から販売されるモデルはすべてこのアップグレードがスタンダードとなる他、既に販売されたマクラーレンにも大方のアップグレードがノー・コストで取り付けられることになる。
0-100km/h加速は3.1秒と変わりないが、0-200km/h加速は0.1秒早い8.8秒に、そして0-300km/h加速は1.0秒早い26.5秒にアップグレードされている。さらに、最高速度も3km/h上がっった333km/hとなっている。
また、パワーアップしたにも関わらず、燃費とCO2排出量は、それぞれ8.6km/h、279g/kmを保っているのも素晴らしいところだ。
パワーアップと並行して、マクラーレンが言うところのスロットル・レスポンスに機敏に反応し、ギアチェンジの際のクラッチ・コントロールに優れるSSGトランスミッションも、より滑らかに速くなった。
ISGシステムはキャビンに入り込むサウンドを大幅に向上させている。
ノーマル、スポーツ、サーキットと3つのモードが選択できる電気制御のアップグレードも行われた。更に雨の降り始めに反応して自動点灯するヘッドランプや、とりわけ中東、アジア、北アメリカで重要視される冷却性能を高めたエアコンなども採用されている。
60km/h以上のスピードとなるとグラウンド・クリアランスがフロントが40mm、リアが25mm上がるシステムが採り入れられた。但し、このシステムは旧いMP4-12Cには取り付けることができない。また、旧いMP4-12Cに取り付けられないものとしては、新しいドア・エントリーシステムが上げられる。それは、MP4-12Cのドアに付けられたタッチ・センサーによるボタンでドアを開ける新しいシステムだ。このエントリーシステムは、キーホルダーに取り付けられたスイッチによっても動作する。
ドライビング・ポジション・メモリー・シートも新たに採用された機構だ。これは既存のオーナーも取り付けることができるシステムだ。
スタイルについてはその変更はほとんどない。セミ・アニリン・レザー・インテリアと、新しいカラーのアロイ・ホイールを選ぶことができる程度だ。また、サウンド・システムもアップグレードされている。
価格は、現在のモデルよりも7,500ポンド(92万円)ほど高くなり、176,000ポンド(2,170万円)からというプライスタグが付けられる。