日産パトロール(サファリ/Y61型) 英国版中古車ガイド 高能力オフローダー
公開 : 2021.11.18 08:25
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「ランドローバー・ファンの家族で育ちましたが、みんながクルマの維持に苦しんでいました。その様子を見て、以前から日本車を買おうと決めていたんです。しばらく日産テラノに乗っていましたが、パトロールに乗り換えています」
「純正のままで、遥かに優れたオフロード・モデルだと感じました。前後に堅牢なリジットアクスル備え、センターデフ・ロックも付いていますからね」
「信頼性でやや劣る後期の3.0Lモデルより、自分は2.8Lエンジンの方が好きですね。パトロールを2台所有していますが、片方の3.0Lエンジンも、2.8Lへ載せ替えています」
「日産パトロールは、目的に合致した、良くできた実用車です。質感も悪くありません。パリ・ダカール・ラリーでの活躍など、モータースポーツとのつながりも持ち合わせています」
知っておくべきこと
3.0Lディーゼルなら、NADSと呼ばれるシステムにも注意したい。日産アンチ・デトネーション・システムと呼ばれる異常燃焼を防ぐシステムで、本来は4気筒ターボ・ユニットを守るために付いている。ニードル・バルブを取り付けることで、不具合を防げる。
英国ではいくら払うべき?
3500ポンド(54万円)〜5999ポンド(92万円)
2.8 TDと3.0 Diから英国では選べるが、走行距離は長いもののでも許容範囲が中心。1993年式の3.0 Diで、14万kmほどの例を見つけた。
6000ポンド(93万円)〜7499ポンド(115万円)
2002年以降の3.0Lエンジンモデルが英国では選べる。走行距離はそれなりでも、整備記録がちゃんと残っている例が多いようだ。
7500ポンド(116万円)以上
2004年から2007年式の、状態の良いパトロールが英国では出てくる。15万2000km走った2004年式3.0 Di SVEを、7995ポンド(123万円)で発見した。
英国で掘り出し物を発見
日産パトロール(サファリ)GR 2.8 TD SE ツーリング5ドア 登録:1998年 走行距離:19万1500km 価格:5890ポンド(91万円)
ワンオーナーのY61型。整備は毎回、ディーラーで受けてきたという。そのおかげで、エンジンの滑らかな状態が保たれているようだ。
日産のディーラーでタイミングベルト交換が済まされたばかりで、新しいオフロード用タイヤも履いている。シャシーには溶接で修復を受けた部分もあるというが、状態は良好といえる。