新型BMW「i5」 プロトタイプ発見 5シリーズの完全EV版、2024年頃登場見込み
公開 : 2021.11.12 18:25
BMWの主力セダン、5シリーズのEV版である「i5」の試作車が欧州で公道テストを行っているところを発見。
次期5シリーズのEVモデル
現行のBMW 5シリーズは、2024年にモデルチェンジが予定されているが、そのEV版である「i5」が公道でテスト走行しているところを撮影することに成功した。
BMWは、フラッグシップSUVのiXとセダンのi4に続いて、2025年までにさらに7台のEVを発売する予定で、いくつかの主力ICEモデルには、X3ベースのiX3のようなEVの派生モデルが加わることになる。
パワートレインがどのように変化するかは具体的に説明されていないが、現行の5シリーズには、新型4シリーズのICEおよびEVバージョンと同じCLARアーキテクチャーが採用されていることから、プラットフォームを継承するならば、同様のパワートレインをラインナップすることになるだろう。
つまり、i5の標準モデルには、後輪駆動と4輪駆動の両方が設定される可能性があり、出力は「i5 eドライブ40」の340psから、パフォーマンス志向の「i5 M50 xドライブ」の543psまで用意されるかもしれない(i4のモデル名を踏襲した場合)。
i4には80.7kWhのバッテリーが搭載されており、210kWの速度で充電可能で、最大航続距離は410~590kmとなっている。
グリルは横型デザインを採用
新型5シリーズのプラグイン・ハイブリッド仕様は、現在の530eと545eのバッジをそのまま使用し、それぞれ4気筒と6気筒のガソリンエンジンを電動化したものになると思われる。
ICEのみのモデルは、少なくとも当初は継続して販売される可能性が高い。ただし、BMWが最上位モデルのM550i(最高出力530psのV8搭載)を再導入するかどうかは不明であるが、M5が何らかの形で電動化されることはほぼ間違いないだろう。
新型5シリーズを見てみると、現行モデルとのデザイン上の違いがいかに大きいかがよくわかる。注目すべきは、4シリーズや新型M3で話題となった「縦型」グリルではなく、より馴染みのある「横型」のグリルが採用されている点だ。EVではこのグリルが閉じられることになるだろう。
フロントエンドは、グリルを傾斜させ、ボンネットをわずかにオーバーハングさせることで、よりシャープな印象を与えている。リアエンドは、従来の3ボックスセダンの形状からファストバックスタイルのシルエットへと変化しているが、プロトタイプを見る限りでは、EVモデルとICEモデルは若干異なる形状になると思われる。
新型5シリーズの公式発表は2023年中、市場投入は2024年になると予想されている。