日産 内田誠CEOにインタビュー アライアンスの利点、自動運転開発は?

公開 : 2021.11.13 06:05

自動運転技術の開発は?

――日産の製品ラインナップは将来的にどのくらいになるのでしょうか?小型車も含まれますか?

「今、十分にクルマが揃っているかどうかでいうと、世界的に見れば多すぎます。最初は電動化で台数を最大化する必要があります。クルマが大きいか小さいかはお客様が決めることです」

日産のプロパイロットは、一定の条件下で加減速やステアリング操作のアシストを行う運転支援システムである
日産のプロパイロットは、一定の条件下で加減速やステアリング操作のアシストを行う運転支援システムである

――自動運転車の開発はどのように進んでいますか?

「プロパイロット2(日産の運転支援技術)には、多くの投資をしています。それぞれの市場での規制を見なければいけません。人工知能の技術が人間の目のレベルに達するには、やるべきことがたくさんあります。人間の目はAIよりも進んでいます」

「(完全自動運転の)シャトルのように、わたし達が提供する輸送手段がどうなるかにかかっています。そして、それぞれの市場に合わせて展開していくのです。日々、技術は進歩しています」

――半導体不足の問題に改善の兆しはありますか?トヨタは回復を示唆しています。

「まだ何とも言えません。新型コロナウイルスの影響はまだ大きいので、供給の問題だけではありません。当社の設備や供給は、日本だけでなく、西ヨーロッパをはじめとする各地にあり、新型コロナでは(部品を自由に移動させることが)できませんでした」

「2020年9月にiPhoneの販売台数が増加したのを見て、影響が出ることは予想していました。自分たちのサプライチェーンを診断することが重要で、これを回復させ、二度とこのようなことが起こらないようにする必要があります。一歩一歩良くなってはいますが、(トヨタなどの)友人たちほど楽観的ではありません」

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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