オーテックで車中泊 NV200バネット・マルチベッド メーカー純正キャンパーの魅力

公開 : 2021.11.15 11:25

日産NV200バネットの「車中泊」仕様を撮影。5ナンバー車です。オーテックジャパンが製造をしているので、メーカー純正のキャンピングカーとなります。

オーテックジャパンのキャンピングカー

日産グループにおいて、特装車・用品などを手がけるオーテックジャパンが、NV200バネットをカスタムし、車中泊ニーズに対応させた「NV200バネット・マルチベッド」を販売している。

ベッドシステムとロンリューム張りのフロアパネルが、その特別装備だ。

オーテックが製造を手がける日産NV200バネット・マルチベッド。ベースはワゴン/5人乗り(16X-2R)で、全長4400×全幅1695×全高1850mmというサイズの5ナンバー登録車だ。
オーテックが製造を手がける日産NV200バネット・マルチベッド。ベースはワゴン/5人乗り(16X-2R)で、全長4400×全幅1695×全高1850mmというサイズの5ナンバー登録車だ。

全国の日産自動車販売店で購入可能で、車検もノーマル車と同じように日産のディーラーで受けることができる。

オーテックジャパンがリリースしている同シリーズのクルマとして「NV350キャラバン・マルチベッド」、「セレナ・マルチベッド」もラインナップされているが、どのモデルも多彩なシートアレンジや収納式ベッドシステムを備えている。

このため、普段は通勤、送迎、買い物といった日常のシーンで使いつつ、アウトドアでは高い実用性と快適な車室空間を提供してくれるのが魅力。

また、キャンプなどで車中泊を楽しめるだけでなく、災害時などには一時的な避難場所として活用することも可能だ。

リクライニングシートを倒しただけの車中泊をしたことがある方は分かると思うが、よく眠れないし、仮に眠れたとしても身体が痛くなる。

NV200バネット・マルチベッドであれば横になって寝られるので、これができるメリットは非常に大きいといえる。

ベッド、テーブルのアレンジは?

2名が休むことができるマルチベッド(奥行1720×幅1270×厚さ50mm/耐荷重150kg/OGUshow製)は、使わないときに左右に跳ね上げる仕組み。

跳ね上げたベッドはしっかり固定され、邪魔になることはない。

マルチベッドのサイズは、1720×1270mm。ベッド下のスペースは、高さ390mmを確保しているので、長尺物を重ねて積み込める荷室として利用しよう。今回はベッド部のアレンジも撮影することができた。
マルチベッドのサイズは、1720×1270mm。ベッド下のスペースは、高さ390mmを確保しているので、長尺物を重ねて積み込める荷室として利用しよう。今回はベッド部のアレンジも撮影することができた。

片側だけベッドを残せば、停車中ならベンチのようにして使え、向かいにテーブル(架装オプション/可倒式)を設置できる。

そこで食事をしたり、仕事をしたりできるので、NV200バネット・マルチベッドをテレワークに使ってみてもいいかもしれない。

20mm毎に10段階の調整が可能なその可倒式テーブルは、縦350×横565mmというサイズで、高さは525~725mmにアレンジできる。

また、ベッド下のスペースや、ベッドを畳んでできる荷室は奥行きもあるので、オン/オフを問うことなく、大きな荷物を運搬することも可能。

そんな時にものを言うのがロンリューム張りのフロアパネルで、撥水性に優れるし、簡単に汚れを拭き取れるスグレモノ。

NV200バネット・マルチベッドをベースとし、自分だけの移動基地を構築しても楽しいと思う。

仕事の時にもキャンプ道具を積みっぱなしにしておいて、終業後にそのまま車中泊に向かうという使い方をしてもいいだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」
  • 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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