ジャガー・ライトウエイトE-タイプを再生産
公開 : 2014.05.15 22:55 更新 : 2017.06.01 02:12
ジャガーは、1963年に製造されたレーシング・モデル、ライトウエイトE-タイプの完全再現モデルを6台製造すると発表した。この6台は、当時、生産計画があったものの、結局造られるとこなく終わった6台である。もともと、1963年2月に始動した同プロジェクトは、18台のスペシャルGT E-タイプを生産することが目的だった。しかし、最終的に、アルミニウム・ボディをまとったライトウエイトE-タイプは、1964年に造られた最後の1台を含む12台のみが完成し、残り6台用は製造されることなく終わり、その車台番号は現在まで使用されずにいたのである。
ライトウエイトE-タイプの製造は、ジャガー社内において最高水準を誇るクラフトマンが手作業で行うという。また、6台はすべて、3.8ℓ直列6気筒エンジンを含み1960年代のオリジナル・スペックを忠実に再現するということだ。オールアルミニウム製モノコック・ボディ、アルミニウム製ボディ・パネル、アルミ・ブロック製エンジン、ワイドアングル・ヘッド、ドライサンプのオイル潤滑システム、燃料噴射システム採用した3.8ℓXKエンジン、そしてアルミニウム製ハードトップなどが装備される。また、ライトウエイトE-タイプは、これらの装備の結果、標準のE-タイプに較べ114gほど軽く仕上がっていたという。
ライトウエイトE-タイプは、当時、最大のライバルたるフェラーリを打ち負かすために開発されたモデル。ル・マンなどにも出場したが、結局これといった成績を収めることなく終わったモデルでもある。
この6台は、特にビンテージのレーシングカーに興味を持つ長年のジャガー・コレクターが優先的に購入する権利を有するという。
ヘリテッジ・ビジネスのディレクターであるディレック・ウィーレは、「E-タイプはジャガーにとってアイコンとなるモデルだった。なかでもライトウエイトは最も記念すべきモデルである。当時から50年たった今、18台の残り6台を完成させることになった。」と語っている。
価格は、今年の夏の終わり頃に発表される予定だ。