旧いイタリア車が激走 2021コッパ・デル・ラヴォーロ・イタリアーノ

公開 : 2021.11.20 11:45

ベストタイムは佐々木選手が

毎回トップ3は激しい戦いが繰り広げられている。今回はフィアット124アバルトラリーを駆るベテランの佐々木選手が43秒65を叩き出し、総合優勝&排気量無制限クラス優勝を勝ち取った。

2位にはアルファ・ロメオジュリア・スーパーで常にトップ争いを続ける久保選手が43秒90でつけ、3位は佐々木(謙)選手のアルファ・ロメオ2000GTVが続き、排気量無制限クラスの車両が上位を独占した。

最後に参加者全員で特製トロフィーを手に記念撮影。次回の再会を約束して解散となった。
最後に参加者全員で特製トロフィーを手に記念撮影。次回の再会を約束して解散となった。    クラブマザーヘッド

結果を見ると上位のタイム差は僅かで、1位から8位まででも3秒以内に並ぶ。緩いイベントに見えるが、トップ10入りやクラス優勝を狙うとかなり難易度が高い。ドライバーのテクニックに加えマシンのセットアップも必要なってくるからだ。

11位以下になるとクルマの性能だけではなくドライバーの力量に左右され、750ccから3000ccまでのモデルがポジションを争っている点が興味深い。

とはいえタイムにはこだわらず、自身のペースでタイムアタックする参加者も多い。タイムは追及するが、参加者同士のコミュニケーションを愉しむことを楽しみにしていて、和気藹々と1日を過ごしていた。

ラヴォイタの良き伝統としては、参加者全員を表彰しトロフィーが用意されることだ。このうちトップ10とクラス優勝者には立派なトロフィーが贈られ、活躍を称えた。

次回のラヴォイタは、2022年春に年式の制限なく参加できるオープン戦の開催が予定されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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