アウディA3クラブスポーツ・クワトロ

公開 : 2014.05.16 22:50  更新 : 2017.06.01 02:12

アウディは、今月後半にオーストリアで行われる今年のフォルクスワーゲン・ヴェルターゼ・フェスティバルで525psエンジンを搭載したA3サルーン・ベースのスーパー・モデルを発表する。パワー・アップされたエンジンを搭載するそのコンセプト・モデルは、公式にはA3クラブスポーツ・クワトロと名付けられる。

アウディの開発責任者、ウルリク・ハッケンベルグは、このA3クラブスポーツが、2015年の導入を予定している新しいRS3サルーンのプレビューでもあるとほのめかしている。

中心となるエンジンは、RS3やTT RSと同じダイレクト・インジェクションの5気筒ターボ・ユニットで、より大きなターボチャージャーと、1.5barのプレッシャー、そしてより効率的な空冷式インタークーラー、そして独自設計のインテイク&エグゾースト・マニフォールドを持つ。その結果、パワーは標準的な2.5ℓ5気筒ターボの340psよりも185ps大きい525psを得る。これは、リッターあたり210psというとてつもないパワーである。また、トルクも15.5kg-m上がった61.2kg-mを2300-6000rpmの間で発生する。

ボディ・ウエイトは1527kg。344ps/トンというパワー・ウエイト・レシオで、この数値はR8 V10プラスとほぼ同じ値である。

組み合わせられるギアボックスは7速のSトロニック・デュアル・クラッチで、駆動はハルデックス・スタイルのマルチ・プレート・クラットを持つクワトロ(4WD)システムだ。

パフォーマンスは、0-100km/h加速が3.6秒、トップスピードは310km/h。これは300psの2.0リッター・ターボを搭載するA3サルーンよりもそれぞれ1.3秒、61km/h速い。

サスペンションは形式こそフロントがマクファーソン・ストラット、リアがマルチリンクと変更ないが、車高は10mm落とされより固いスプリングとダンパーが装備される。また、タイヤも275/25というスーパー・ロー・プロファイルなもので、21インチのアロイ・ホイールと組み合わせられる。ブレーキは、φ370のカーボン・セラミックで、マルチ・ポット・キャリパーが奢られる。

エクステリアでの装備としては、トランクリッドに付けられたエア・ブレーキを兼ねたリア・スポイラーが特徴。250km/h以上でダウンフォースを増すためにせり上がるもので、最高12mの制動距離を縮めるのに役立つという。

ボディは鮮やかなメタリック・ブルーにペイントされ、専用のデザインが施されたフロント・バンパーや、アルミ・フレームを持つハニカム・グリル、カーボンファイバー製のスピリッター、LEDヘッドランプ、フレアしたフロント・フェンダーなどを特徴とする。また、カーボンファイバー製のシルや、クロムメッキされたテールパイプ、小型化されたミラー・ハウジング、専用のリア・パンパーやディフューザーも装備される。また、フューエル・フィラー・キャップもアルミニウム製に変更されている。

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