新型トヨタbZ4X LAモーターショーでお披露目 1回の充電で450km走れるEV
公開 : 2021.11.18 20:25 更新 : 2022.04.15 07:32
トヨタ初の量産型電動SUV「bZ4X」がLAモーターショーに登場。親しみやすくも新しいデザインを披露。
トヨタの「bZ」シリーズ第一弾
トヨタ初の量産型EV、bZ4XがLAモーターショーに登場した。今年初めに発表されたコンセプトカーとほとんど変わらない、先鋭的なデザインを披露している。
車名の「bZ」は、2025年までに少なくとも15台のEVを発売するというトヨタの電動化戦略「Beyond Zero」を意味している。15台のうち7台は車名の一部に「bZ」が使われる。
その先駆けとなるbZ4Xは、スバルと共同開発した新しいEV用プラットフォーム「e-TNGA」を採用した最初のモデル。一方のスバルは、e-TNGAをフォレスターと同等サイズのSUV「ソルテラ」に使用する。
e-TNGAプラットフォームの特徴は、ショートオーバーハングとロングホイールベースで、「広々とした開放的なキャビン」を実現していることだという。トヨタによれば、後席のレッグルームは、レクサスのフラッグシップモデルであるLSの900mmに近いとのこと。このプラットフォームは、4輪駆動のクロスオーバー車(そのために「4X」という接尾語がついている)のベースとなるもので、快適性やコネクティビティなどを重視している。
新型トヨタbZ4Xは、2022年中頃から日本、北米、中国、欧州など世界各地で発売される予定。
独自性を追求したデザイン
シャープなスタイリング、がっしりとしたブラックのフェンダーパーツ、親しみやすいシルエット、ツートーンのルーフなど、売れ筋のRAV4の影響を受けていることが伺える。しかし、フロントエンドにまったく新しいデザインを採用するなど、bZシリーズのEVにはこれまでと異なるデザイン哲学が取り入れられるようだ。
従来のグリルの代わりに、運転支援用のセンサーを細いブラックパネルに配置し、シャープなデザインのヘッドライトとエアチャンネルを採用することでハンマーヘッド形状を作り出し、「独自性」を表現している。
キャビンは、ドライバーが「道路や重要な情報と直接つながっている感覚」を得られるように設計されている。インストゥルメントパネルは、前方の視認性向上のため低い位置に設置され、注意力の低下を最小限に抑えている。大型のセンターディスプレイ、ワイドなセンターコンソール、質感の高いダッシュボードなどは、コンセプトモデルから引き継がれている要素だ。
チーフエンジニアの豊島浩二氏は、新デザインのキャビンについて、「ターゲットとなるお客様は、家族や友人との時間を大切にされる方です。そのような時間を楽しみたいとき、トヨタのbZ4Xコンセプトは、そのためのハブとなります」と話す。