日産ジューク 1.2DIG-T 115プレミアム
公開 : 2014.05.16 23:50 更新 : 2017.05.29 19:27
■どんなクルマ?
日産のベイビー・クロスオーバー、ジュークにミッドライフのフェイスリフトが施された。
このジュークが成功を収めたことはすでに周知の事実だ。3年前に初めて姿を表してから、世界中で50万台のセールスを記録し、英国市場でもすでに10万台が販売されているのだ。これほどまでに成功を収めたジュークではあるが、幸いなことにコピーされてしまうようなことは現時点ではないようだ。しかし、ライバル達は打倒ジュークの名の下に、日夜苦労しているのは事実だ。
ミッドライフのジュークにはダウンサイジングされたターボ付きの1.2ℓのガソリン・エンジンが搭載された。また、フロントおよびリアのスタイルが変更を受け、インテリアではカラー・トリムがアップグレードされている。更にGooleにリンクしたマルチメディア・システムが採用された。
■どんな感じ?
このフェイスリフトで最も改善されたのが乗り心地だ。日産はサスペンションのセッティングを変更したに過ぎないとコメントしているが、その結果もたらされたものは非常に好印象だ。リスボンの玉石を敷き詰めたような舗装路の上でさえ、快適な乗り心地を提供してくれた。また、国境越えのような長距離ドライブでも印象的にパリっとして落ち着いた乗り心地を提供してくれると共に、ポルトガルの首都の狭い道でも運転が非常にしやすかった。
確かにフロント・シートは心地よいが、リア・シートでは少しばかり閉所恐怖症にかかりそうな感じがする。しかし、その高いドライビング・ポジションとコンパクトなサイズのボディは、シティ・ビークルとしてはこの上なく扱い易い。
また、新しい1.2ℓのガソリン・エンジンは、スムーズで洗練されており、しかもパンチもある。ポジティブな6速マニュアル・ギアボックスとの組み合わせも良好だった。コンパクトで軽量なこのクルマにとって、このエンジンとトランスミッションの組み合わせはベストなマッチングをみせてくれたのである。
■「買い」か?
ターボ付きの1.2ℓガソリン・エンジン、快適な乗り心地、そして高いドライビング・ポジションの組み合わせは、キビキビとしてすっきりとした味わいをジュークにもたらしてる。スタイルはデビューして3年も経つのでいささか新鮮味は薄れてしまったが、それでも充分に魅力的だ。
街乗りはイージーで、素晴らしい高速クルーザーとして有用。しかも、フロント・シートはクロスカントリーの快適さを兼ね備えた素晴らしい1台だ。
(ヒルトン・ホロウェイ)
日産ジューク 1.2DIG-T 115プレミアム
価格 | £16,470(280万円) |
最高速度 | 179km/h |
0-100km/h加速 | 10.8秒 |
燃費 | 17.8km/ℓ |
CO2排出量 | 129g/km |
乾燥重量 | 1236kg |
エンジン | 直列4気筒1197ccターボ |
最高出力 | 110ps/4500rpm |
最大トルク | 36.4kg-m/2000rpm |
ギアボックス | 6速マニュアル |