ベトナムのビンファスト、新型電動SUV公開 2022年夏よりグローバル販売開始
公開 : 2021.11.19 18:45
ベトナム唯一の自動車メーカーがLAモーターショーで新型SUVを公開。野心的な販売計画を立てています。
ピニンファリーナがデザイン担当
ベトナム唯一の自動車メーカーであるビンファスト(Vinfast)は、グローバル展開を推し進めるための新型SUV、E35とE36をLAモーターショーで披露した。ロサンゼルスには新たに本社を設立したばかりだ。
E35およびE36は電動SUVで、ピニンファリーナがデザインを担当しており、「モビリティの未来」に対するビンファストのビジョンを示すものだという。
設立間もないビンファストは、わずか3台のモデルで2019年から2020年にかけて販売台数をほぼ倍増させた新進気鋭のスタートアップ企業。今後は米国、カナダ、欧州への自動車輸出を開始する計画だ。
レベル3の自動運転機能を搭載
5人乗りのE35(旧称:VF32)は、テスラ・モデルYのライバルとして位置づけられる小型クロスオーバー車。1回の充電での航続距離は約400kmとされ、2022年2月にベトナムで納車を開始し、夏には世界で販売を開始する予定だ。
E35は、90kWhのバッテリー、最高出力200psのシングルモーターまたは最高出力403psのツインモーターを搭載するとされているが、最終的な仕様はまだ発表されていない。
一方のE36は全長5100mmの大型SUVで、3列目シートを採用し、バッテリー容量を106kWhに拡大、航続距離を480km以上としている。15.4インチのタッチスクリーンを搭載し、E35とほぼ同時期に発売される予定だ。
どちらもレベル3の自動運転機能を備えているとのこと。
具体的にどの市場で販売されるのかは未定だが、ビンファストは野心的な生産目標を掲げており、約25億ポンド(約3860億円)を投じてベトナムに年間50万台の生産能力を持つ新しい製造センターを建設している。
その一方で、ドイツには研究所を、オーストラリアには旧ホールデンの試験場を取得し、ロサンゼルスの新本社では最終的に約400人の従業員を雇用する計画を立てている。