ランチア・アウレリア 最高出力300psの最新レストモッド発表 3台限定モデル

公開 : 2021.11.22 06:05  更新 : 2022.04.14 16:58

1950年代のランチア・アウレリアのレストモッド車両が公開されました。3台限定の特別仕様となっています。

改良型3.2L V6の最上位モデル

英国のレストア会社が、ランチア・アウレリアのレストモッド車両の最上位仕様を公開した。

サイレンセスターに拠点を置くソーンリー・ケラム社が製作するレストモッドのアウレリア・アウトローは全9台で、そのうちの3台が特別な「ヨーロピアンCSL」仕様となる。この仕様は軽量ボディ、特注のインテリア、パワフルなエンジンを特徴とし、限定生産の締めを飾る。

ランチア・アウレリア・アウトロー・ヨーロピアンCSL
ランチア・アウレリア・アウトロー・ヨーロピアンCSL    ソーンリー・ケラム社

ヨーロピアンCSLは、最高出力300psを超える改良型3.2L V6エンジンを搭載し、5速MTを組み合わせている。ちなみに、標準のアウレリア・アウトローは約220psを発揮する。

ディスクブレーキ、ピニオンステアリング、ペダルボックス、サスペンション、リミテッド・スリップ・ディファレンシャルなども現代的な仕様になる。また、フロントサスペンションも変更され、パワーステアリングもオプションで用意されている。

古き良きヨーロピアンクラシック

標準モデルとの違いは、低くなったルーフラインと当時のラリーにインスパイアされたデザインだ。軽量化されたアルミニウムボディにより、総重量は75kg減の1100kgとなっている。さらに、湾曲したボンネットロック、モンツァスタイルのフィラーキャップ、ニッケルメッキパーツなど、デザイン上の変更を加えている。

車内は、レザーとアルカンターラを組み合わせた仕上げとなっており、ウッドリムのステアリングホイールや、安全性を高めるためのロールケージなどが装備されている。また、ツートンカラーやダッシュボードのカスタマイズなど、パーソナライズも可能だ。

ランチア・アウレリア・アウトロー・ヨーロピアンCSL
ランチア・アウレリア・アウトロー・ヨーロピアンCSL    ソーンリー・ケラム社

ソーンリー・ケラムの共同設立者であるサイモン・ソーンリー氏は、次のように述べている。

「アウトロー・アウレリアのプロジェクトは究極の進化を遂げ、最後の3台となりました」

「これでわたし達のオーダーメイド・コミッションが終わったわけではありません。実はこのヨーロピアンCSLは、『ザ・ヨーロピアンズ』と名づけられた、今後数年間に発表される予定の新プロジェクトの第一弾なのです」

「これらは象徴的なパフォーマンスカーをベースに、新鮮なデザイン、アップグレードされたパフォーマンス、そしてディテールへの細心の注意を払って開発されています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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