ジャガーXEプロトタイプがリリース
公開 : 2014.05.17 22:50 更新 : 2017.06.01 02:12
ジャガーはパリ・モーターショーでスモール・サルーン、XEをデビューさせる予定でいるが、その開発用モデルの写真がリリースされた。このモデルは、初めてプロダクション・シェイプを示したものでもあるが、メカニカル・コンポーネンツをプリントしたカモフラージュがされている。
XEは、現在市場を席巻しているBMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラス、そしてアウディA4のライバルとなるモデルだ。そのアーキテクチャーはオール・アルミニウム製のボディと、FRまたは4WDシステム、そして新しい4気筒2.0ℓのインゲニウム・エンジンが特徴。ジャガーによれば、インゲニウムはプレミアムで、軽量で、低抵抗で、ローエミッションなガソリンおよびディーゼル・ユニットであるという。また、FWDや4WDに柔軟に対応できるように、横置きで搭載される。
まだXEの価格については一切のアナウンスはないが、3シリーズやCクラスが英国での新車セールスのトップ10に入っているのを手をこまねいて見ているわけではない。従って、エントリー・レベルのモデルは£29,000(500万円)を切る価格でリリースされることになろう。そのエントリー・レベルのモデルの直接のライバルはBMW 320dエフィシエント・ダイナミクスであり、その320dが丁度500万円を切る価格で販売されているからだ。
新しいインゲニウム・エンジンはM54近くJLR工場で生産が行われる予定で、このエンジンはランドローターのフリーランダーおよびイヴォークにも使用される予定だ。ジャガーはインゲニウム・エンジンは非常に効率的でCO2排出量も100g/km以下のものを造り出すことも可能だし、300km/hのトップスピードも可能とするパワーを持たせることも可能だという。
ジャガーは、99g/kmを切るCO2排出量を誇る3シリーズの経済的なバージョンに対抗しうるモデルをリリースするとともに、XE R-Sというネーミングが施されるだろうスポーツ・モデルも製作することとなろう。XE R-Sは、2.0ℓのツインターボ・インゲニウム・エンジンを搭載し、そのパワーは400ps以上であるとされる。
また、4WDモデルは、XFとXJでセールスを伸ばした北米のスノーベルトでの販売を見越している。また、スノーベルト地帯以外でも、4WDは米国では安全機能と捉えられている。
どにらにせよ、XEは、これまでのジャガーが対峙してきたニッチ・マーケットから脱却するのに、非常に重要なモデルとなる。販売は、来年の春から始まる予定だ。