誰も知らないスーパーカー 50選 後編 ひっそりと消えた不運な珍車・名車
公開 : 2021.11.27 06:25
ダガーGT(2010年)
突拍子もない主張をする新興企業は面白いが、トランスター・レーシングはまさにそのような企業だった。2010年、重量1150kgのハイパーカー「ダガーGT」の最初のデザインが公開された。これは、最高速度500km/hを可能とする2000psのパンチを持つクルマである。
さらに上を目指す人のために、トランスター・レーシングは800km/hの速度に対応した規格のタイヤを装着するGT-LSというオプションを設定していた。我々はその速度を体験できる日を今か今かと待ちわびている。
エクサゴン・ファーティヴe-GT(2010年)
2010年のパリ・モーターショーでコンセプトカーとして発表されたエクサゴン・ファーティヴe-GTは、その2年後に市販車が公開された。
スーパーカーというよりはグランドツアラーに近いファーティヴは、フランス製の完全EVであり、2基の水冷式電気モーターを搭載し、最高出力407ps、最大トルク52kg-mを発揮することで、最高速度250km/hに達すると謳われていた。しかし、2013年にはすべてが水の泡となってしまった。
アイコナ・ヴルカーノ(2013年)
2013年に上海モーターショーで発表されたアイコナ・ヴルカーノは、最高出力800psのV12ガソリンエンジンと最高出力160psの電気モーターで構成された、総出力960psのハイブリッド・パワートレインを搭載していた。
2015年には、エンジンをGM製スーパーチャージャー付き6.2L V8エンジンに変更し、定格出力670psとなったが、調整次第で最大1000psまで引き出すことができた。さらに、ボディをチタン製に変更するなど大きな変化を遂げていたが、それ以降は何の音沙汰もない。