新型フォード・レンジャー 4代目発表 欧州で人気のピックアップトラックが大幅進化
公開 : 2021.11.25 06:05
車内には大型タッチスクリーン搭載
ボディタイプやグレードとしては、高性能仕様のレンジャー・ラプターや、人気のワイルドトラックなどが引き続き用意されている。内装には上質なソフトタッチ素材を使用し、10.0インチまたは12.0インチの縦長タッチスクリーンには、最新版のインフォテインメント・システム「Sync4」が搭載されている。
フルデジタルのメーターディスプレイでは、表示される情報をカスタマイズすることができ、6つのドライビングモードに合わせてグラフィックを変更できる。また、ドライブライン、ステアリング角、ピッチ角、ロール角などのデータを表示するオフロード専用のビューも用意されている。
荷台と荷台周辺を照らす照明を装備し、リアには400Wのオンボードインバーターを搭載して、作業性を向上させた。テールゲートに内蔵されたクランプにより、切断用の材料を保持するための移動式作業台としても利用できる。
また、荷台の端にはプラスチック製のキャップが設けられ、ボディの傷を防ぐとともに、キャノピーや荷台カバーの取り付けを容易にするアンカーポイントが隠されている。
この他にも、フォードは約600種類の公式アクセサリーを発売する予定だ。
オン・オフでの走行性能を向上
フォード・レンジャーの車両特性開発を担当したロブ・ヒューゴ氏に話を聞いた。
――新型レンジャーでは車幅を広げましたね。これはパフォーマンスにどのような影響を与えるのでしょうか?
「まず、トレッド幅を広げ、ホイールベースを50mm延長しました。前輪を車体前方に寄せることでアプローチアングルを改善し、アクスル・アーティキュレーションを高めて、オンロードではより乗用車らしい挙動を、オフロードではより高い走破性を実現しています」
「また、リアダンパーを外側に移動させたことで、オンロードでの走りがコントロールしやすくなりました。これにより、お客様にはより安定した快適な乗り心地を提供することができます」
――4輪駆動システムに手動式と電子制御式の両方を用意しているのはなぜですか?
「パートタイムの4×4システムは、熱心なオフロード愛好家のためのものです。しかし、現在では、自動の4輪駆動を提供しています。これは、牽引する場合でも、草地や砂利、氷や雪の上でも、お客様の要求に応じて、前後アクスル間でスマートかつインテリジェントにトルクを配分するものです。お客様が求めていることを認識して実現したものです」
――タッチスクリーンとドライビングモードは、オフロードではどのように機能しますか?
「リア・ディファレンシャルロックやヒルディセント・コントロールを探す必要はありません。コンソールにある1つのタッチボタンを押すだけで、必要なものがすべてスクリーン上に表示されます。あるモードではデフロックが作動し、あるモードでは解除されるので、ドライブモードを選択するための物理ボタンを用意しています」