どれが好き? クルマ業界のブーム 35選 後編 実用的なアイデアと見た目だけのもの

公開 : 2021.12.04 06:25

ビーズのシートカバー

世界中のタクシードライバーに愛されているビーズのシートカバーは、1960年代のアジアの暑い地域で生まれた。シートと身体の間に空気を通しながら、サポート性をしっかり確保するというものだ。背中を癒す効果があると主張する人もいるが、完全に証明されているわけではない。

ヘッドレストの根元で簡単に固定でき、自動車業界における永続的な流行の1つとなっている。もちろん今でも販売されており、象徴的なクリームやブラウンのカラーリングが施されている。

ビーズのシートカバー
ビーズのシートカバー

サイコロ

さまざまな流行の中でも、このふわふわなサイコロほど「実よりファッション」を象徴するものはない。人生をあまり真剣に考えていないことを他のドライバーに伝えるためのアイテムであり、ネタ的なプレゼントとしても根強い人気がある。また、1950年代や60年代のクラシックカーにもよく見られる。

このサイコロの起源は、第二次世界大戦中の戦闘機パイロットが幸運の印として小さなおもちゃを持っていたことにある。このアイデアを利用して、テキサス・インスツルメンツ社のマーク・シェパードJr.が同僚へのジョークとしてふわふわのサイコロを贈ったのだが、それが評判となり、やがてクルマのバックミラーに飾られるようになった。バックミラーに引っ掛けたり、吸盤で窓に貼り付けたりするのが一般的で、ハンギングダイスとも呼ばれている。

サイコロ
サイコロ

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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