新型メルセデス・ベンツCクラス・オールテレインへ試乗 伝統の能力+走破性 後編

公開 : 2021.12.06 08:26  更新 : 2022.11.24 15:43

ライバルモデルと比べると一長一短

アウディA4 オールロードやフォルクスワーゲンパサート・オールトラック、ボルボV60 クロスカントリーといった競合と比べれば、Cクラス・オールテレインのインテリアは出色の仕上がりだ。現代的なデジタル環境にも訴求力がある。

反面、車内空間の広さでは、さほど強みはないといえる。さらにドイツ価格は5万3015ユーロ(689万円)からと、ライバルより多い予算も必要になる。

メルセデス・ベンツC200 4マティック・オールテレイン(欧州仕様)
メルセデス・ベンツC200 4マティック・オールテレイン(欧州仕様)

右ハンドルのC200クラス・オールテレインも欧州以外の市場では提供されるようだが、なぜか欧州では左ハンドルのみを売るつもりだと説明する、メルセデス・ベンツ。英国にやってこないのが残念だ。

新しいCクラス・ステーションワゴンと、モデルチェンジ後のGLCで、英国人ドライバーを満足させられると考えているのだろう。果たして日本上陸は叶うだろうか。

メルセデス・ベンツC200 4マティック・オールテレイン(欧州仕様)のスペック

価格:5万3015ユーロ(689万円)
全長:4755mm
全幅:1841mm
全高:1494mm
最高速度:231km/h
0-100km/h加速:7.5秒
燃費:13.2-14.7km/L
CO2排出量:155-174g/km
車両重量:1710kg
パワートレイン:直列4気筒1496ccターボチャージャー+ISG
使用燃料:ガソリン
最高出力:203ps/5800-6100rpm
最大トルク:30.4kg-m/1800-4000rpm
ギアボックス:9速オートマティック

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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